「野村ID野球の申し子」古田敦也氏「次の世代に伝えていくのが我々の仕事」

[ 2020年2月12日 05:30 ]

野村克也氏死去

宮崎・西都で野村克也氏への哀悼の意を表した古田敦也氏
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 野村ID野球の「申し子」であるヤクルト元監督で野球解説者の古田敦也氏(54)は「テレビにも出られていたし、お元気だとみていたので…。突然のことで、驚きました」と沈痛な面持ちだった。

 テレビ取材のため宮崎・西都のヤクルト2軍キャンプを訪問。同地を訪れるのは現役時代以来約20年ぶりだった。仕事先の大阪から宮崎を目指す伊丹空港で受けた、息子の楽天・野村克則作戦コーチからのメッセージが一報。「プロ野球は何だとか、捕手としてのイロハというか、“こうやって生き抜いていくんや”とか、気持ちの入ったお言葉をいただいた」。ID野球の象徴とされるが、野村氏の熱さを身近で感じていたという。「負けず嫌いの塊。ベースはそれだった」。06年の監督就任時の言葉も胸にある。「監督は非情な決断をしないといけない。監督自身もそうだったんだと思う」と振り返った。

 最後に顔を合わせたのは1月21日に行われた金田正一氏のお別れの会。「かなり影響を受けている。それを継承して次の世代に伝えていくのが我々の仕事だと思っている」と感謝と哀悼の意を示した。 (春川 英樹)

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