阪神・梅野 野村氏に“捕手魂”教わった! 初実戦でマルチ好発進

[ 2020年2月12日 05:30 ]

練習試合   阪神5―0日本ハム ( 2020年2月11日    名護 )

<日・神>2回1死一、二塁、適時打を放つ梅野 (撮影・平嶋 理子)                                           
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 阪神・梅野が今春自身初実戦となる日本ハムとの練習試合(名護)に「8番・捕手」で先発出場。初打席で先制の中前打を放つなど2打数2安打1打点と輝きを放った。

 「(初打席から)結果として出たのはよかったです。(相手投手が)セットポジションで結果が出たのは、よかった。タイミングの取り方なども、いろいろ工夫しながらやっているので」

 2回1死一、二塁。カウント1―1から、相手先発・杉浦の144キロ直球をジャストミート。完璧なタイミングで中前へとはじき返し、二塁走者・高山を本塁へ迎え入れた。さらに4回無死一塁では三塁ベースに当たるラッキーな内野安打も放った。守っても先発した飯田を好リードし3回無失点。猛虎の正妻が、最高のスタートを切った。

 改めて、「日本野球史上最高の名捕手」の背中を追う決意を固めた。この日、亡くなった野村克也氏とは、17年に当時同僚だった西岡剛(現BC・栃木)を介して食事の席をともにした。「いろいろと話を聞かせていただきました。気に掛けていただいて、会うたびに“気にして見ている”と言ってくださって。同じ捕手として目標にして、自分も今後、いい成績を残せるよう頑張りたい」。同じ「強打の捕手」として、最高峰を追い求める。

 教わったのは、野球だけではない。「自分は配球のことなどを聞こうと思っていましたが、一番は人間として、捕手としてのあり方を教えていただきました。それが思い出深いです」。ノムさんの「思い」を胸に宿し、グラウンド内外で超一流を目指す。
(惟任 貴信)

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2020年2月12日のニュース