ヤクルト・高津監督涙…采配を振る姿「見てほしかった。また、ボヤいてほしかった」

[ 2020年2月12日 05:30 ]

野村克也氏死去

野村氏の訃報に涙するヤクルトの高津監督(撮影・村上 大輔)
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 涙があふれ落ちた。半旗が掲げられた浦添市民球場。ヤクルト・高津監督はチーム全員で黙とうをささげた。この日朝、息子の克則氏から連絡を受け、恩師の訃報を知った。練習中は気丈に振る舞ったが、感情を抑えることはできなかった。

 「(采配を振る姿を)見てほしかった。また、ボヤいてほしかった。采配を、作戦を。“フン”と言われると思うけど…」。新指揮官は言葉を詰まらせ、涙を拭った。

 振り返ると、胸に残るのは優しさだった。サイドスロー右腕は野村監督の指導で遅いシンカーを習得し、3年目に抑えに抜てきされた。最終回を締め、ベンチに戻ると必ず「ありがとう」と言われた。打たれても怒られなかった。日米通算313セーブを挙げ「クローザーにしてくれて感謝している」と言った。引退後も会うたびに「しんどいポジションを任せて悪かった」と言われ続けた。最後に会ったのは1月20日の球団OB会。「最下位からのスタート。気楽にやりなさい。上がるだけだから」と言われ、プレッシャーを取り除いてくれた。

 野村ID野球の継承を誓う。「考えてやる野球というのは必要だと思う。我々が受け継いで、次に伝えていかないといけない」。球団は今後、お別れの会の開催などを検討するが、勝つことが名将への弔いとなる。 (黒野 有仁)

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