阪神・エドワーズ 魔球「ジャイロスライダー」披露 シート打撃で打者5人封じ、糸井は三振斬り 

[ 2020年2月12日 05:30 ]

シート打撃登板を終え、矢野監督(左)とグータッチを交わすエドワーズ(撮影・北條 貴史)
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 阪神の新助っ人、エドワーズが「魔球」を披露した。名護での日本ハム戦には同行せず、宜野座でシート打撃に初登板。糸井に対しカウント1―1から鋭い変化球で空振りを奪うとフルカウントから同じ変化球で空振り三振。“ジャイロスライダー”の威力を見せつけた。

 「あれは一番得意な球だ。ジャイロかどうか自分では分からないけど、ウイニングショットだね」

 ジャイロとはドリルのように螺旋(らせん)回転することを意味するが、エドワーズが見せた縦に変化したスライダーは通常ではあまり見られない球だった。続く福留には2球で追い込み、最後は145キロの外角直球で見逃し三振に仕留めた。打者5人に対し安打性0と圧巻の投球だった。

 見守った福原投手コーチが「縦に落ちる感じのスライダーが良かった。ボールの角度が良かったし、力もある」と評価した一方で、視察した広島・田中彰スコアラーは「あの変化球は何だろう。(ジョンソンの抜けた)8回は確定じゃないですか」と話せば、中日・金子丈スコアラーも「パワーがあるし、曲がり球で空振りも取れる」と警戒を強めた。

 「真っすぐと同じように腕を振れば、効果的だと自分でも思う。指のかかりも良かった。生きた球を投げることができた」
 昨季、セットアッパーを担ったジョンソンは「パワーカーブ」を武器にしたが、代役を期待されるエドワーズにも大きな武器が存在した。15年ぶりのリーグ優勝に向け、救援陣の確立は不可欠。「新・8回の男」は頼りになりそうだ。
(鈴木 光)

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2020年2月12日のニュース