野村語録は永遠に(3)「人間は何を残すかで評価が決まる」

[ 2020年2月12日 06:02 ]

野村克也氏死去

今年1月21日、金田正一氏お別れの会で、息子で楽天の克則コーチ(奥)に車いすを押されながら会場を離れる野村氏
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 「ボヤき」が代名詞だった野村克也氏は、数々の印象的な言葉を残した。心に響く名言もあれば、笑いを誘う“迷言”も。09年には「ボヤき」が新語・流行語大賞でトップ10入りし「ボヤきが出るのは元気な証拠。ボヤかなくなったらご臨終です」とスピーチ。もう聞くことはできない野村語録を紹介する。

 「バッティングは謙虚な人がレギュラーを取れる。ホームランは麻薬。自分は600本打ったからそれが分かる。自分を見失わないようにしなければいけない」(通算657本塁打の自身の経験を踏まえて)

 「王が“現役監督は難しい。星野がやるのがいいのではないか”と言ってた…かな」(08年10月17日、2日前に行われた第1回WBC体制検討会議の内幕を暴露。結局、侍ジャパンの指揮官は巨人・原監督に)

 「三原、水原、鶴岡は俺の現役時代の大監督。こういう人より上に行っちゃいけない。そういう力は俺にはない。(1586勝の)水原さんの一歩手前まで行くよ」(09年4月29日の日本ハム戦で史上5人目の監督通算1500勝目)

 「人間は何を残すかで評価が決まる。人を残すのが一番。そういう意味では少しは野球界に貢献できたのかなと思う。(両軍の選手、コーチらに胴上げされ)敵地であれだけねぎらってもらい、野球屋冥利(みょうり)に尽きる。私は明日から浪人です。就職(探し)、お願いします」(09年10月24日、楽天の監督を退任)

 「俺が死んだらこんなに集まるかな」(18年1月25日、沙知代夫人の「お別れの会」で)

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2020年2月12日のニュース