DeNA“欽ちゃん走り”で走塁改革 アメフト指導の朝倉氏が「股関節意識」を徹底

[ 2020年2月7日 05:30 ]

朝倉氏(左)の話に耳を傾けるDeNA外野陣
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 DeNAが6日、ユニークなトレーニングを導入した。ラグビーやアメフトチームのトレーニング指導に携わる一般社団法人School of movement代表の朝倉全紀氏(48)を講師に招き、「走り方改革」や外野手の背走方法を伝授した。

 指導者の育成なども行う朝倉氏の話にナインは真剣な表情で耳を傾けた。ラミレス監督は「新しい視点で走塁の意識を高めることは重要」とうなずいた。

 一塁ベース上。まるで「欽ちゃん走り」のように、手を振り子のように横に動かしながらスタートを切った。「そうなんです。“欽ちゃん走り”といえばイメージしやすい。リラックスしてやってもらうことが大事なので」と朝倉氏。股関節を動かして足を運ぶ。重心の動かし方でスタートの切り方も変わる。さらにスタート後の加速も徹底指導し「上半身を使って全体の動きを引き出す」という意識付けを行った。神里は「スタートとかスムーズな感じがある。力を入れなくても進んでいるような感覚があった」とし、梶谷も「帰塁やスタートで足ばかり意識せず、股関節を使う。練習で意識してやって、試合でスムーズにできるようになれば」と話した。

 チームは昨季、リーグ断然最下位の40盗塁。盗塁死は26で、成功率60・6%もワーストだ。指揮官は「走れる人の数を考えると企画数を上げるより、成功率を上げないといけない。そこは向上しないと」と口にする。

 守備でも外野陣に背走方法を伝授。「走ることを生かして逆方向、ターン、守備、走塁で持っている力を出しやすいように」と朝倉氏は語った。 (町田 利衣)

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2020年2月7日のニュース