“投げるおかわり”西武・平良 先発転向希望「思いは強いです」球速更新よりも長い回を意識

[ 2020年2月7日 05:30 ]

ブルペン投球する平良(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 球団タイ記録の最速158キロを誇る西武・平良が、先発転向への意向を持っていることが6日、分かった。プロ3年目右腕は、第2クール初日のこの日、ブルペンで40球。「順調にきている」と手応えを口にし、自身の本音を語った。

 「先発スタイルで調整しています。当然、(現状は)中継ぎスタート。与えられた場所で投げる。でも先発への思いは強いです」

 チームの方針に沿ってリリーフで投げる覚悟はできているが、長いイニングを投げられる準備も並行させる。今キャンプは1日の初日にブルペンで80球。中1日で3日にフリー打撃登板とブルペンで計130球と、着実に球数を増やしている。8日もフリー打撃に登板。今後の調整テーマに「球速へこだわりはないし、長いイニングを投げる意識を持ちたい」と球速よりもスタミナを挙げた。

 1軍デビューした昨季は、全て救援で26試合に登板。1メートル73、100キロの体形で「投げるおかわり君」と呼ばれた。一方、イースタン・リーグでは6月16日の巨人戦で先発を経験。4回を3失点ながら8三振を奪った。

 その思いは、キャンプ前から首脳陣へ伝えてある。西口投手コーチは「話は聞いた。その上で調整法は任せている。(ブルペン入りの)スタイルが違っても肩の体力がつくことは同じ」と20歳を見守る。辻監督も「先発陣が崩れれば、可能性はゼロじゃない。判断は西口に任せている」と明かした。

 首脳陣も広い心で受け入れる若獅子の挑戦。その見極めは開幕直前まで続くことになる。 (大木 穂高)

 ◆平良 海馬(たいら・かいま)1999年(平11)11月15日生まれ、沖縄県出身の20歳。真喜良小1年から野球を始め、八重山商工から17年ドラフト4位で西武入団。昨季7月19日のオリックス戦で救援としてプロ初登板。中継ぎの一角を担い、26試合で2勝1敗1セーブ、防御率3・38。趣味は釣り。1メートル73、100キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2020年2月7日のニュース