阪神育成ドラ1 小野寺 虎のブンブン丸になる!「ストライクがきたらフルスイング」

[ 2019年10月26日 05:30 ]

目標の支配下登録へ気合が入る大商大・小野寺(撮影・北條 貴史)
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 虎のブンブン丸になる! 阪神から育成ドラフト1位指名を受けた大商大・小野寺暖外野手(21)が25日、大阪市内の同大で畑山俊二統括スカウトらから指名あいさつを受け、右の長距離砲候補らしい、打席でのこだわりを明かした。

 「どんなカウントでも同じ気持ち。ストライクがきたらフルスイングするという意識を大事にしています」

 追い込まれると打撃スタイルを変える選手がいる中、小野寺は違う。鍛錬を経て手に入れた流儀がある。3年時から富山陽一監督の方針で導入された1・3キロのマスコットバットが“相棒”になり、午前9時から午後6時まで振り続ける日々を送った。「握力を付けるために素手で、ティー、ロングティー、素振り。(手の皮は)めくれてはできて…のくり返しです」。試合で使用する約900グラムのバットが「プラスチックバットみたいに」感じられるまでスイング力が強化された。

 また、大商大の「1カ所バッティング」は2ストライク1ボール想定で始まるといい「いつも追い込まれている状態でやっているので、試合では余裕を持って打席に入ることができます」。圧倒的な練習量でパワーと対応力をものにしたからこそ、どんな状況でもフルスイングを再現できるというわけだ。

 きょう26日には明治神宮大会出場をかけた関西地区大学野球選手権(大阪・南港中央)が開幕し天理大と戦う。「3連勝して関西1位で神宮に出たい。大事な場面で打ってチームを勝たせられるように」。悲願を達成し、支配下登録奪取への武器とする。
(巻木 周平)

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2019年10月26日のニュース