マー君 リーグ優勝決定シリーズ初戦先発 勝負強さ買われた「自分の投球にフォーカス」

[ 2019年10月12日 10:10 ]

記者会見で笑顔を見せるヤンキース・田中
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 ヤンキース・田中将大投手(30)が12日(日本時間13日午前9時8分開始)のアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズの第1戦先発に指名された。地区シリーズでは第2戦の先発だったが、大舞台での勝負強さを買われ白羽の矢が立った。

 敵地ミニッツメイド・パークでの会見室。11日(同12日)の前日公式会見に臨んだアーロン・ブーン監督は開口一番先発ローテーションを発表した。「田中が第1戦に投げる。2戦目はパクストン、3戦目はセベリーノになる」と話した。

 ツインズと争った地区シリーズでは第1戦がパクストン、田中は第2戦に先発し、セベリーノが第3戦だった。

 田中は5日のツインズ第2戦に投げ、5回3安打1失点で勝利投手に。ポストシーズン通算は6試合に投げ、4勝2敗。35イニングで20安打6失点、防御率1・54と抜群の安定感を誇る。ブーン監督は「難しい決断ではあったが、田中を第1戦に送ることは、いい決定ができたと思っている」と信頼感を口にした。

 チームはこの日午前中にニューヨークを出発し、夕方から敵地で全体練習を行った。田中は「伝えられたのは今日。ニューヨークをたつ前に伝えられました」と明かし、「自分にとっては大きなチャレンジになる登板だと思う。でもどこが相手であれ、抑えるためにやっていく作業は一緒。しっかりと自分のプランを持って、一球一球投げられたらなと思います」と意気込んだ。

 17年にも同じアストロズとのリーグ優勝決定シリーズを迎えた。田中は敵地での第1戦に先発し、6回4安打2失点ながら敗戦投手に。本拠での第5戦は7回3安打無失点で勝利投手となった。ただチームはその後、敵地での第6、7戦に連敗し、ワールドシリーズ進出を逃した。

 「17年に同じ舞台を経験している。盛り上がりは想像できるし、そういう状況、雰囲気の中でも自分らしく、自分の投球をすることにフォーカスしていけば大丈夫じゃないかなと思う」と経験値も生かし、好投につなげる考え。相手はレギュラーシーズンで全30球団トップの107勝を挙げた強豪に違いないが「大きなチャレンジになるが、そこを乗り越えて勝利をつかむ、つかみ取ることができればなと思います」と言葉に力を込めた。

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