阪神、交流戦連敗発進で5割逆戻り 高橋遙6失点「試合を壊した」

[ 2018年5月31日 08:13 ]

交流戦   阪神3―6ソフトバンク ( 2018年5月30日    甲子園 )

4回2死満塁、川島に押し出しの四球を与え、ガックリの高橋遙
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 阪神は30日のソフトバンク戦(甲子園)で逆転負けし、5年ぶりの交流戦開幕2連敗スタートで勝率5割に逆戻りした。先発したドラフト2位・高橋遥人投手(22)が自己ワーストの1試合2被弾など6回途中9安打6失点(自責3)で2敗目を喫した。

 力負けだった。中11日と万全の状態を整え臨んだ5度目の先発マウンド。高橋遥は強力打線に力勝負を挑み、跳ね返された。

 「スタミナどうこうでなく、味方が点を取って同点にしてくれたのに、次の回に崩れたのが申し訳ないです。今日の試合を壊したのは自分なので、反省したい」

 初回2死一、三塁、3回1死三塁のピンチをしのぎ、2点を先行する理想的な展開だったが、4回に暗転した。先頭・デスパイネを三塁・大山への平凡なゴロに仕留めたはずが、一塁への悪送球で無死一塁。リズムを崩したのか、1死後、上林、甲斐に自慢の直球を連打され満塁。2死としたが、川島にはストレートの押し出し四球。今宮に左前に2点打を浴び、逆転を許した。

 そして、最大の悪夢は同点に追いついた直後の6回だった。力勝負が裏目に出た。先頭・甲斐は全直球で3球三振。これが直球への過信につながったのかもしれない。5回終了時点で96球を投げ球威は明らかに落ちていた。それでも、直球勝負にいった。続く代打・塚田に内角要求の141キロ直球が真ん中高めに甘く入るとバックスクリーンまで運ばれる決勝の勝ち越しソロを被弾。続く川島に四球を与え、今宮にも真ん中低め135キロ直球をバックスクリーン手前に叩き込まれた。

 過去4試合で被本塁打2だったのが、自己ワーストの1試合2被弾。ともに自慢の直球を打ち砕かれた。「自分に力がないというか…。ただ、その(今宮の)本塁打より、塚田さんの本塁打や川島さんへの四球。そういうのがあったから、今宮さんに打たれたのかなと思う」。ルーキー左腕は、力なく振り返った。

 チームにとっては、痛恨の逆転負け。それでも、この日に限っては、将来有望な左腕のために高い授業料を払ったと考えたい。金本監督は6回の2被弾を振り返り「甲斐から三振を奪って捕手(梅野)は今の直球が行けると見たんでしょう。まあ結果、打たれたというだけでね。そう(球威が落ちていたと)見るしかない。甲斐まではよかったけど、急に落ちたから」と言葉を絞り出した。そして「(先発は)やっぱり6回は最低ね」と続けた。次回登板で高橋遥の成果が問われる。 (惟任 貴信)

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2018年5月31日のニュース