ソフトB今宮、聖地1号!“甲子園の申し子”高校時代通じて初アーチ

[ 2018年5月31日 08:11 ]

交流戦   ソフトバンク6―3阪神 ( 2018年5月30日    甲子園 )

6回1死一塁、今宮は中越え2ラン(撮影・井垣 忠夫)
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 手首は止まっていた。4―3の6回1死一塁。ソフトバンク・今宮は、低めの135キロを思い切りすくい上げた。打球はバックスクリーンへ。4月11日以来の今季2号に、一塁ベースを回ってから3度、手を叩いた。

 「(甲子園の本塁打は)ファームでは打っていますけど、1軍では初めてですね」

 明豊時代には3度、甲子園に出場した。7試合を戦い、ホームランは打てなかった。思い出の詰まった球場での一発に「自分が一番はじけた場所。好きな場所なので、自然とこういうテンションになりますね」と笑みがこぼれた。4回には一時逆転の2点タイムリーを放つなど3安打4打点の大暴れを見せた。

 右肘関節炎で4試合、スタメンから外れたが、26日から先発復帰し、快音を連発している。藤本打撃コーチは「フォームがコンパクトになった。上半身が動かなくなった」と好調の要因を分析する。開幕時は構えた際に手首を動かしながらタイミングを取っていたが、動きすぎない新フォームが、奏功した。

 遊撃守備では5回に福留の中前に抜けそうな当たりに飛びついて好捕。人工芝では深いポジショニングが多いが、打球が弱まる土のグラウンドでは普段よりも数メートル前に守る工夫もあった。

 チームは2連勝で4カードぶりの勝ち越し。工藤監督は「(交流戦の)最初に勝てるのは勢いに乗る」と手応えを口にした。「3連勝できるように頑張ります」と今宮。負けたら終わりの戦いをしていた高校時代のように、一戦必勝で試合に臨む。 (川島 毅洋)

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2018年5月31日のニュース