東洋大・上茶谷3連覇へ3連投だ!高校以来の連投も6回0封

[ 2018年5月31日 05:30 ]

東都大学野球   東洋大1―0亜大 ( 2018年5月30日    神宮 )

初回1死、安食(左)から空振り三振を奪う上茶谷(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 2回戦1試合が行われた。勝ち点を挙げれば優勝が決まる東洋大は亜大を1―0で破り1勝1敗とし、3季連続優勝に王手。1回戦に先発したドラフト1位候補の上茶谷大河投手(4年)がリーグ戦初の連投で6回2安打無失点で5勝目を挙げた。31日の3回戦に敗れると、国学院大の15季ぶり2度目の優勝が決まる。

 いつの間にか疲れは吹っ飛んでいた。上茶谷は6回2死で投じた71球目でこの日最速の148キロを記録。続くスプリットで6個目の三振を奪い、6回無失点でまとめた。

 前日101球を投げた右腕は高校以来という連投に「朝起きたときは一番(疲れが)やばかったけど試合が始まれば感じない。昨日負けて悔しかったので“やってやるぞ”と思った」。勝ち点を取らなければ優勝がない中、29日の1回戦で7回7安打3失点で敗戦投手に。崖っ縁に立った。夜に連投を伝えられた。「左打者の内角が甘くなった」という前日の投球を修正。左が7人並ぶ亜大打線を2安打に封じた。

 巨人などで投手としてプレーした玉井信博コーチは「投手は毎日の努力で一気に力が上がるときがある。上茶谷も一気に上がった」と言う。このオフに最速が6キロ上がり151キロとなり、今春リーグ戦で初先発すると、今月4日の駒大戦でリーグ新の20奪三振を記録するなどリーグ最多タイの5勝を挙げた。

 杉本泰彦監督は1―0の勝利に第一声で「しんどっ」と苦笑いし、3回戦に向けて「(先発は)上茶谷ですよ。丸裸でいきます」と笑顔。降板直後に3連投を告げられた「鉄腕」は「勝利につながる投球をするだけ」と3季連続Vへ決戦モードに入っていた。(渡辺 剛太)

続きを表示

2018年5月31日のニュース