糸井 高橋遥に勇気与える先制打 初回男だ!9の5だ!

[ 2018年4月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―1広島 ( 2018年4月11日    甲子園 )

<神・広>初回1死一塁、糸井は左中間を破る先制の適時二塁打を放つ
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 試合後、阪神・糸井は「俺には時間がないの!」と叫びつつ、小走りでクラブハウスへ引き揚げた。練習か、治療か、理由は定かではないが、かなり急いでいた。ただ、高橋遥のプロ初勝利にはうれしそうに「きょうは高橋くんでしょ。ナイスピッチング!」とニッコリ。お立ち台に上がったルーキーを祝福した。

 この日も初回に打った。1死一塁から、中村恭の外角の142キロ直球を強振。打球は左中間を破る先制の適時二塁打となった。「アウトコース気味のボールにうまくバットを出すことができた」。初回を無失点で抑えた高橋遥に、うれしい先制点をプレゼント。キャプテン福留が積極的休養の意味で今季初めて欠場する中、打線を引っ張った。

 開幕前は5番構想もあったが、ここまで10試合は全て3番で出場。特に必ず打席が回ってくる初回には無類の強さを発揮している。ここまでの2本塁打はともに初回で、初回の打率はこれで9打数5安打(1四球)の打率・556。試行錯誤しながらも、試合への準備がうまく調整できている証拠だ。

 前日は痛恨のミスだった。一塁走者だった3回にけん制アウト。5回には、ロサリオの右越え打で、一塁から本塁を狙ったが憤死。負けていれば敗因になりかねないミスが続いたが、一夜明けて、きっちりと取り返すあたりはさすがだ。開幕から10試合連続で出塁するなどバットも快調。今季は「キャリアハイとタイトル争い」を宣言してスタートしただけに、まだまだ序の口だろう。

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2018年4月12日のニュース