東洋大・上茶谷 16K完封から中1日で1失点完投 プロ5球団視察

[ 2018年4月12日 05:30 ]

東都大学野球第1週最終日   東洋大3―1中大 ( 2018年4月11日    神宮 )

<東洋大・中大>1失点完投で勝ち点をもたらした東洋大の上茶谷
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 3回戦1試合が行われ、東洋大が中大を3―1で破り、勝ち点1を挙げた。1回戦で16三振を奪い、完封勝利を挙げたドラフト上位候補・上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年)が、中1日で4安打1失点完投。3季連続優勝へ向けて好発進した。

 2点リードの9回2死二塁。一発が出れば同点のピンチで、上茶谷は146キロの直球で7個目の空振り三振を奪った。開幕戦の141球完封から中1日で110球完投。雄叫びを上げた151キロ右腕は「(体が)張っていると思ったけど2日前と変わらない。勝てて良かった」と語った。

 ブルペンではドラフト候補の甲斐野、梅津も準備。2人から「いつでも俺らがいるから」と言われ、上茶谷は「いけるところまでいこう」と初回から連続三振と飛ばした。

 2年冬には右手の血行障害の手術を受け「指にかかる感覚が良くなった」という。昨年まで未勝利だったが体重は1年間で10キロ増えて85キロになった。ネット裏では5球団が視察し、広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「馬力があって制球もいい」と評価。上茶谷は「今はアドレナリンが出ているけど明日になったら(疲れが)来ると思う」と笑顔で右肩をさすった。 (渡辺 剛太)

 ▼中大・清水達也監督 上茶谷君の低めが伸びてきたので、なかなか打てなかったね。

 ◆上茶谷 大河(かみちゃたに・たいが)1996年(平8)8月31日生まれ、京都府出身の21歳。小学1年で野球を始め、衣笠中では「京都レッドベアーボーイズ」に所属。京都学園では甲子園出場なし。東洋大では1年秋にリーグ戦デビュー。1メートル81、85キロ。右投げ右打ち。

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2018年4月12日のニュース