由伸巨人 3年目で初の単独最下位 現状打破には本塁打0クリーンアップのアーチ必要

[ 2018年4月12日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―6DeNA ( 2018年4月11日    東京D )

<巨・D>5連敗で6年ぶり単独最下位になりグラウンドに一礼する高橋監督(左)
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 まだ開幕から11試合。順位は1試合の勝ち負けで目まぐるしく変わるが、ダメージの残る負け方が2日続いた。5連敗で12年4月22日以来2180日ぶりの単独最下位。巨人・高橋監督は「昨日は上原が打たれましたが今の後ろはこの4人(上原、沢村、マシソン、カミネロ)が勝ちパターンのピッチャー。頑張ってもらうしかない」と話した。

 この日は沢村が誤算だった。1点リードの8回に2死から5連打で一挙4点を失い、逆転を許した。「勝ちにいく中で僕を使ってくれている。監督、コーチ、野手の皆さんに申し訳ない」。昨季は右肩の不調で1軍登板がなかった16年セーブ王。開幕時は好調だったが、ここ4試合で3度目の失点を許した。

 前夜も8回に登板した上原が1点リードを守れず、巨人復帰後初失点で初黒星を喫した。この日は沢村に託した8回だったが、またも逃げ切れない。高橋監督は6回に一度は逆転した打線を評価しながらも「もっと早く、こちらのペースで試合をしていかないといけない」と指摘した。

 エース菅野が開幕から2試合続けて5失点で連敗し、チームも波に乗れていない。カバーしたい打線だが、開幕から12球団で唯一、主軸に本塁打が出ていない。春季キャンプ中、高橋監督は「ホームランは一発で流れというか、空気を変えることができる」とその効果を語っていた。その「特効薬」は6番・岡本の2本が最多で、リーグ最少の5本だ。中日から移籍した昨季の本塁打王で4番のゲレーロは1安打3四球と貢献し「それぞれの役割をやっていくことに尽きる」と話したが、求められている一発はまだ出ていない。

 前回単独最下位になった12年はリーグV、日本一、アジアシリーズ制覇など5冠を達成している。一発攻勢で最後は「勝利の方程式」で締める。そんな浮上のきっかけが欲しい。 (川手 達矢)

 《救援陣の乱調ぶりは深刻》巨人が6日のヤクルト戦から5連敗。チームの5連敗以上は、昨年5〜6月の13連敗以来となった。この日は沢村が逆転を許し、前日10日の上原に続き2戦連続で救援投手が黒星。5連敗中とそれ以前の6試合の防御率を先発と救援に分けると

期 間  先 発   救 援

連敗前 防4.59 防1.37

連敗中 防6.23 防10.69

 ともに数字を落としているが、救援陣の乱調ぶりは深刻だ。

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