ヤクルト山田哲 リーグ単独トップ7盗塁 成功率100%

[ 2018年4月9日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト7―4巨人 ( 2018年4月8日    神宮 )

<ヤ・巨>3回1死一塁、二盗を決めるヤクルト・山田
Photo By スポニチ

 無安打でも勝利への貢献度は高い。ヤクルトの山田哲が2年ぶりの1試合2盗塁。3得点でリードオフマンの働きを存分に見せた。

 「いいスタートが切れている。1番打者の仕事ができていると思う」。四球で出塁した初回。「初球からいく」と誓い、続く西浦の初球に二盗を決めて先制点につなげた。3回にも再び四球で出塁し、西浦の初球にスタートを切った。巨人バッテリーも警戒して初球を大きく外す。捕手の大城が立った状態での送球でも滑り込んでセーフになり「帰塁に自信があるから思い切っていける」と言った。

 リーグ単独トップの7盗塁。成功率は100%だ。3年連続のトリプルスリーを逃した昨季は14盗塁だったが、9試合で半分に達した。年間に換算すると、111盗塁ペースだ。福本豊(阪急)の日本記録は106。試合数(143、当時は130)は違うが、現時点では「世界の盗塁王」を超えてしまう。

 昨季は球団ワーストの96敗で最下位に沈んだ。山田哲は復活を目指し、春季キャンプでは「初心に帰れた」という猛練習に耐えてきた。さらに青木の加入で3、4番が主だった昨季と違い、1番に固定。トリプルスリーを達成した15、16年に30盗塁以上した時のように足の役割も大きい。

 打率・172でも、リーグトップタイの13四球で出塁率は・429。13得点はリーグトップである。「打てない時は守備や走塁でカバーしていきたい」。その献身的な姿勢がチームを2年ぶりの巨人戦同一カード3連戦3連勝に導き、貯金3で首位タイに浮上させた。 (細川 真里)

 《トリプルスリー達成時をしのぐハイペース》山田哲(ヤ)が2盗塁を決め、今季9試合で早くも7盗塁。自己最多の34盗塁を記録した15年は7盗塁まで44試合、30盗塁の16年は24試合を要しており、今季はトリプルスリー達成時をしのぐハイペースだ。巨人戦は今季3盗塁で失敗は0。このカード通算では13盗塁を記録し、盗塁死は14年9月5日の1度だけ。盗塁成功率は.929と高く14年9月20日から12連続成功中と絶対の自信を持っている。

続きを表示

2018年4月9日のニュース