「おりほーと 叫ぶ夢見る 春の夜」

[ 2018年4月9日 10:30 ]

今年の宮崎での春季キャンプを激励訪問したバファローズポンタ。特製Tシャツをプレゼントされた伊藤は笑顔
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 プロ野球は3月30日に開幕し、8日で各チームとも3カードを消化した。いわゆる「カード頭」、3連戦(もしくは2連戦)の初戦に勝っていないチームが2つある。DeNAと、オリックスだ。特にオリックスは深刻。なぜなら「おりほー!」ができないからだ。

 今やファンの間ですっかり定着した「バファローズポンタ」。オリックスを応援するツイッターのアカウントで、フォロワー数27万人超を誇る。試合後、勝敗に応じて一喜一憂するイラスト付きの「つぶやき」が人気で、16年からスタートした。勝てば「おりほー!」、負ければ「んほー!」などと叫ぶのがお約束。球団Tシャツなどのグッズにもなっている。しかし今季はここまでチームは2勝しているが、1度も「おりほー!」が聞こえてこない。なぜか。

 昨季までは全143試合、全ての試合後にバファローズポンタがつぶやいていた。しかし今季から、更新は各カード初戦のみに限定。「中の人」らしき人物は「楽しいけど…。全試合描く体力が…」とコメントしており、全ての試合で「勝ち」「負け」のイラストを用意するのはかなりハードだったらしい。

 そしてシーズン開幕。オリックスは3月30日のソフトバンクとの開幕戦に0―2で敗れ、その後も3日のロッテ戦に1―4、6日の西武戦に1―5とカード頭に3連敗。結果、バファローズポンタのつぶやきは「負けてガックリ」なものばかり。果たしてあす10日の楽天戦で、今度こそ「おりほー!」が聞けるのか。ファンは固唾(かたず)をのんで見守っている、という次第だ。

 ちなみに他球団でも「とらほー」(阪神)、「すわほー」(ヤクルト)、「こいほー」(広島)などの言葉がネット上に踊っている。勝利の瞬間にファンが喜びとともにつぶやくケースが多いが、そもそも「ほー」とは何か。調べてみると、ツイッターで特定の時刻、瞬間などに「○○ほー」とつぶやくのが元ネタとのこと。ほう…、なるほど。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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2018年4月9日のニュース