【伊東勤氏視点】ソフトB上林 球種絞らず打てる球をしっかり打っている

[ 2018年4月9日 10:10 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―4楽天 ( 2018年4月8日    楽天生命パーク )

<楽・ソ>8回2死一、三塁、上林が右中間に2点三塁打を放つ
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 ソフトバンク・上林は打てるボールをしっかり打っている。7回は2球続いた高梨の直球、8回は3球続いた福山の変化球を捉えた。球種を絞らず、ストライクゾーンのボールを狙っている。その辺りは日本ハムの近藤と似ている。

 昨シーズンも前半によく打った。春先に強いのはキャンプの練習量の表れだ。夏場にバテたのはシーズン中は遠征などで練習量が減ってくるから。昨年苦しんだのが、いい勉強になった。今年はペース配分を考えてやっているように見える。

 ここまで打率4割をキープしている。いい打者に成長しているが、5回1死一、二塁の場面では内角直球に腰を引いて見逃し三振を喫した。追い込まれてからの対応力はまだ近藤の方が上だ。パンチ力もあるが、上林はタイプ的に中距離で広角の打球を狙う方が伸びていきそうだ。一発を狙える強打者というより、巧打者を目指した方がいい。そういうところも近藤と似ている。(スポニチ本紙評論家)

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2018年4月9日のニュース