西武・外崎 V率100%打 27年ぶり開幕8連勝

[ 2018年4月9日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7―4オリックス ( 2018年4月8日    メットライフD )

<西・オ>お立ち台に上がった秋山(上)と外崎は笑顔で「8」連勝ポーズ
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 アップルパンチがさく裂した。西武は8日、オリックスに7―4で逆転勝ちし、1991年以来27年ぶりの開幕8連勝を果たした。1―2で迎えた7回に外崎修汰内野手(25)が左前に逆転2点打を放ち、この回一挙6得点で試合を決めた。開幕8連勝は3度目で、過去2度はリーグ優勝。早くも優勝確率100%の快進撃で、首位を独走する。

 逆転勝ちを収めた勢いのまま、西武・外崎はお立ち台で新パフォーマンスを繰り出し、右拳を突き上げた。

 「スリー、ツー、ワン、アップルパーンチ!」。実家がリンゴ農園を営むことから、SNS上でファンが呼んでいる合言葉。アンパンマンの「アンパーンチ!」にも負けない強打で、27年ぶりの開幕8連勝に導いた。

 「凄くうれしい。楽しいです、やっていて。勝つと気持ちいいのでもっともっと(連勝を)伸ばしたい」。劣勢をはね返すカウンターパンチは1―2の7回だ。無死満塁。山岡のチェンジアップを強振し、左前に逆転2点打を放った。「きっかけがあったら(打線が)つながると思っていた」。その言葉通りに一挙6得点。形勢逆転の呼び水となった。

 早くもV率100%だ。球団の開幕8連勝は54、91年以来3度目で過去2度はいずれも優勝。27年前、1番打者だった辻監督は当時を「ピッチャーも打線も良かったからね」と振り返り、開幕ダッシュに「ここまで連勝しているのはうれしいこと」と喜ぶ。そして昨季135試合に起用してブレークし、自身がつけた背番号5を今季から背負う外崎を「外崎はいいよ。よう打ってくれた」と称えた。

 リンゴ農園を営む青森県弘前市の実家からは母・公子さんが駆けつけ、3日からの本拠地5試合を観戦。9日、青森に帰る母の目前で雄姿を披露することができた。そして「アップルパンチ」が殊勲者となった4月8日の誕生花はくしくも「リンゴ」だった。

 快進撃の要因に外崎は一体感を挙げた。「“みんなで相手ピッチャーをやっつけてやろう”というのをベンチで感じる。つながりはそういうところからきているのかな」。リンゴの花はこれから開花の最盛期。収穫の秋へ向けて、外崎も突っ走る。 (春川 英樹)

 《球団優勝率100%》西武が開幕から8連勝。開幕8連勝以上はプロ野球6度目で、チームでは54年の11連勝(当時西鉄)、91年の8連勝に次ぎ3度目となった。なお、開幕8連勝以上をマークした過去の延べ5チームの最終順位を見ると、89年オリックスの2位以外はすべてV。西武は2度とも優勝に結びつけているが、今季はどうか。

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