【キヨシスタイル】大谷 登板間隔は中5日に?日本人が世界の野球を変える時代に

[ 2017年12月12日 11:30 ]

エンゼルス入団会見でスピーチする大谷
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 かっこよかったなあ。大谷翔平のエンゼルス入団会見。まだ23歳というのに落ち着き払って自信にあふれている。口にする言葉は謙虚でも、表情は「来季必ず結果を出します」と言い切ってるように見えたよ。

 7球団と面談した上で選択したエ軍。二刀流でやっていくのに最高の条件を出してくれたんじゃないかな。聞くところによると、野手として出場するときはDHに専念させてもらえるらしい。

 今年は141試合がDHで6試合しか守らなかったプホルスが、大谷がDHに入る試合は一塁守備に就くという。日本ハムで10勝、22本塁打を記録した去年のようにDHに専念できるのは大きいよ。

 登板間隔についてもソーシア監督は「幅広く考えている」と話している。メジャーの先発は中4日が相場だけど、中5日や中6日もありってことだよね。

 そういえばダルビッシュがレンジャーズ時代の3年前、肘を痛めてトミー・ジョン手術を受ける投手が多い米球界に「中4日は絶対短い。120から140球を投げても中6日あれば、じん帯の炎症はクリーンに取れる。最低でも中5日あれば…」と提言して波紋を呼んだことがあった。

 登板数が年俸にはね返るから中4日の方がいい投手が少なくないらしく、現状は変わってないけど、エ軍が大谷に合わせて先発投手全員の登板間隔を空けて成功したら、メジャー全体が動くんじゃないかな。

 ダルビッシュが提言した問題を大谷が再び提起する形。制度もルールもいつも一方通行だけど、メジャーへ右にならえの野球はもういいんじゃないかな。日本人が世界の野球を変えていく時代に入ってもいいと思う。

 その意味でも大谷には凄く期待している。先発では15勝…。打席数は300いってほしいな。1試合4打席として75試合で15本から20本。これだけやってくれたら大騒ぎになるよ。

 メジャーの長い歴史の中でも10勝と10本塁打を同一シーズンでマークした二刀流は1918年のベーブ・ルースだけらしい。その数字が13勝、11本塁打。来年はとりあえず100年前のベーブ・ルースを超えてもらいたいな。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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2017年12月12日のニュース