ソフトB上林に感じる“風格” 逃した新人王には未練なし

[ 2017年6月3日 13:00 ]

ベンチのナインに迎えられる上林
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 プロ野球の最優秀新人資格は支配下登録後5年以内で、前年までの出場数が投手として、通算で30イニング以内、打者として、通算60打席以内だった選手と定められる。候補者の中から記者投票により、決定される。

 担当するパ・リーグを見渡すと今季は例年以上に「新人」たちの活躍が目立つ。例えば西武のドラフト3位ルーキー・源田は48試合、打率・301、17打点、リーグ1位の14盗塁、楽天・森原は26試合1勝3敗で同3位の13ホールド、防御率3・52、オリックスの2位ルーキー・黒木も12ホールド、防御率1・74と安定感を見せている。(ともに6月1日現在)。

 ただ、このタイトルはルーキーたちだけのものではない。規定を最大限に使えば5年目までの選手ならば可能性はある。たらればを言っても仕方ないが、プロ4年目の今季を通算「64」打席で迎えたソフトバンク・上林が、ブレークを果たした。同じ、6月1日現在の数字を比較してみよう。リーグ7位の打率・323、8本塁打、26打点。4打席=1試合の差で候補にはなれないのだ。

 実にもったいないと思うのが、普通だが、当の本人はさばさばしている。「新人王、僕(資格)ないでしょ? 意識したことがなかったし、候補じゃ無くなったのも昨年、誰かに聞いたような気がしますね。(球団は)去年、獲らせたかったんだと思いますよ」。15年にウエスタン・リーグの首位打者(・343)、最多盗塁(16個)と活躍し、キャンプA組スタートと期待されていた昨季は1軍14試合、打率・211と低迷した。一度、もらったチャンスを逃した。だからこそ、このタイトルに未練はない。

 「(新人王は)どうぞ、という感じですね」。まだ、21歳だが、その表情には一段上の風格さえ、漂わせる。タイトルは他にもある。そう、考えているように思える。(記者コラム・福浦 健太郎)

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