【検証 侍ジャパン】変化した選手の代表への意識、充実したバックアップ体制

[ 2017年3月27日 11:10 ]

 組織として課題も見つかった今回のWBCだが、明らかに過去3大会と違うのは、選手の代表に対する意識である。小久保監督は「今回選出した選手たちはまだ若いですし、数年しっかり日本球界をけん引できる選手たち。目標を高く持ってやってほしい」と訴えたが、選手には自覚が備わっている。準決勝敗退後は一様に「今度こそ…」と口をそろえた。

 前回大会後は「負担が大きすぎる」との声が選手からも漏れていたが、今回は違う。WBCの大会のたびに議論となる「故障のリスク」だが、選手の意識が高まれば、球団の意識も変えられる。今大会に出場したある選手は、球団から出場の可否を問われ「代表に出たい」と訴えてメンバーに名を連ねた。西武の秋山は右足の薬指の骨にひびが入った状態で強行出場していた。

 06、09年大会はイチロー、松坂の強烈なまでの責任感に引っ張られたナインだが、練習中にベンチ裏で携帯ゲームをやっていた選手の姿も目にした。今では、お互いが意識し、高め合い、そして世界を意識する選手が集まるようになった。

 医療スタッフ、球団からのトレーナー、栄養士などチーム全体の派遣人数は16カ国中で一番多かった。宿舎の部屋は出場チームに均等に割り当てられるため、球団から派遣されたトレーナーなどの多くは宿舎から車で10分近く離れたホテルの宿泊を余儀なくされたが、それだけバックアップ態勢が充実していたということ。米国での宿舎での日本食の提供なども含め「侍クオリティー」の構築は成果を上げている。

 プロリーグのある国で唯一、代表を常設化している日本。道のりは平たんではないが、イチローが言う「純粋に世界一を決める大会になってほしい」との思いが結実することを信じ、ジャパンウエーを世界に示し続けることが大切になる。 (侍ジャパン取材班)=終わり

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