カーショー熱投!第1戦先発→中3日先発→中1日救援 マエケン感嘆

[ 2016年10月15日 05:30 ]

ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 ( 2016年10月13日    ワシントン )

<ナショナルズ・ドジャース>9回2死、一、二塁、最後の打者を三振に仕留め拳を振り上げるカーショー
Photo By スポニチ

 ドジャースが13日(日本時間14日)、2勝2敗で迎えたナショナルズとの地区シリーズ第5戦を制し、3年ぶりに同シリーズを突破した。第4戦に先発したエースのクレイトン・カーショー投手(28)を中1日で9回につぎ込み、4時間32分の激戦を制した。カブスと対戦するリーグ優勝決定シリーズでは、15日(同16日)の第1戦に前田健太投手(28)が先発する。

 カーショーは最後の打者ディフォを空振り三振に仕留め、両手を突き上げた。時計の針は午前0時41分。9イニングで終えたポストシーズンの試合では、メジャー最長の4時間32分の死闘だった。「見ている方が緊張しました。今は最高の気分です」。前田も全速力で駆け付けて抱き合い、今季2度目のシャンパンファイトでも喜びを爆発させた。

 「ありがとう、とだけ言いたい。このシリーズは何の力にもなれなかった」。前田は第3戦に先発し、3回4失点で負け投手に。チームは1勝2敗でナ軍に王手をかけられた。そこからの逆転突破。「凄い投手ばかりで一緒のチームでできてうれしい」と感謝した。

 6回に4点を奪って逆転すると、7回無死から早くも抑えのジャンセンを投入。守護神は気迫の51球で粘ったが、3イニング目の9回に1死一、二塁のピンチを招いた。ここで救援したのはカーショーだ。今シリーズは第1戦で5回101球、中3日の第4戦で7回2死まで110球を投げ、この日は中1日。死力を尽くし、1点差を守った。

 デーブ・ロバーツ監督は試合前に「カーショーはこの日投げることはない」と宣言していた。7回から志願してブルペン待機し、メジャー初セーブを挙げた左腕は「抑えへの敬意が込み上げてきた」とおどけ、ジャンセンは「カーショーに救援してもらうのは変」と笑った。カーショーがマイナー時代の06年ルーキーリーグで唯一挙げたセーブは、当時捕手だったジャンセンとのバッテリーでつかんだものだった。

 前田は試合前にブルペンで16球を投げ、リーグ優勝決定シリーズ初戦先発へ備えていた。この日6投手を使ったことで、少しでも長い回を投げた上での白星が求められる。「次のシリーズでしっかり力になれるように頑張りたい」。名誉挽回へ表情を引き締めた。

続きを表示

2016年10月15日のニュース