北條 走力で「超変革」 30m走大幅更新で盗塁数UP狙える

[ 2016年10月15日 10:34 ]

進化の脚力を披露した北條
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 阪神の北條史也内野手(22)が、走力面で「超変革」を成し遂げていたことを証明した。秋季練習の第2クール2日目、野手陣を対象に30メートル走の測定が実施された。トップは上本の3秒87だったが、飛躍的にタイムを伸ばして目立っていたのが背番号2だった。

 「もっともっと足が速くなりたいので。いろいろ教えてもらったことを頭に入れながら練習していきたい」

 4秒09は、自己記録を大幅更新。今春キャンプは4秒15、ほぼ1年前の昨秋キャンプでは4秒32だった。1年間で確実に走力がアップしており、ウエートトレーニングを続けた成果が如実に表れた。伊藤トレーニングコーチがその効果を明かした。

 「ウエートの成果が出ていると思います」

 4年目の今季は自己最多の122試合に出場。8月12日から最終戦までは遊撃手として先発出場した。攻守では成長した姿を披露していたが、盗塁数はわずか6個。物足りなさが残っていただけに、来季へ明るいデータだ。

 「(来季は)単独でスチールのサインが出るように頑張ります」

 塁間は27・431メートル。単純に30メートルのタイム走が良くなれば、盗塁数アップにも大きな期待がかかる。金本監督からは走塁フォームをアドバイスされた。また、自身の経験を交えながら若虎の伸びしろに太鼓判を押した。

 「まだ速くなると思うよ。筋力を付けて(正しい)フォームを覚えたら。俺が一番、速かったのは(筋力が付いた)32、33歳の時だから。ちょうど30盗塁したくらい。入団時より体重が10キロくらい増えている状態。その時が一番、速かった」

 今秋キャンプでは元陸上競技選手で男子200メートルハードルのアジア最高記録保持者である秋本真吾氏(34)を臨時講師として招へいすることも決定している。チームの走塁革命で、北條がさらなる飛躍を遂げそうだ。(山本 浩之)

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2016年10月15日のニュース