有原“一発快投”吉井コーチも驚き「昨日までスットコドッコイ」

[ 2016年10月15日 05:47 ]

パ・リーグCSファイナルS第3戦 ( 2016年10月14日    札幌D )

<日・ソ>7回1死、代打・江川を三振に抑え声を出す有原
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 緊張でこわばっていた表情が笑顔に変わった。勝利の瞬間、日本ハムの有原は三塁ベンチでガッツポーズ。7回5安打1失点。快投を演じた右腕はお立ち台で素直な心境を語った。

 「勝つことができてうれしい。野手の皆さんに助けられて7回を投げ切ることができました」

 前日は抑えのマーティンが1点リードの9回に救援失敗。だが、暗雲を振り払うかのように打線が初回に4点を奪った。ターニングポイントは直後の2回だ。無死二、三塁とされたが「試合前のブルペンで良かった」というチェンジアップを多投。今季8度の同戦(4勝3敗、防御率2・80)で一度も投じなかった球種で明石、福田、今宮の後続を斬った。その後も左打者の外角に多投。フォークボールより緩急がつくことでタイミングを外し、内野ゴロで9つのアウトも奪った。

 昨季8勝で新人王も、ロッテとのCSファーストS(札幌ドーム)は中継ぎ要員。今季はチームトップ11勝で先発枠を奪った。だが後半戦9試合で2勝6敗と失速。最終調整だった5日の紅白戦も3回9失点だった。前日、グラウンドで吉井投手コーチらと復調に向けた「緊急座談会」が実施された。その場で投げ急ぎにより軸足の右足が安定していないことを指摘され修正。球威が戻った。日本シリーズ進出に王手をかける好投に吉井投手コーチも「昨日までスットコドッコイだったのにね」と目を丸くした。CSで新人から2年連続勝利は初の快挙でもあった。

 ファイナルS開幕前、今季限りで引退する武田勝が優勝を後押しした言葉「俺のために優勝しろ」Tシャツに本人から「王手をかけろ!」と書き込まれた。3戦目は2連勝で迎えればCS突破となるマウンドだったが、武田勝はアドバンテージの1勝を忘れていた。結果、その言葉を実現させた有原。お立ち台の最後で、レアードと同じ言葉を繰り返した。「明日、決めるぞ!」。(山田 忠範)

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