最もいやらしい打者は楽天・銀次 現役唯一四死球が三振より多い

[ 2016年5月17日 10:18 ]

楽天の銀次

 三振が少ない打者は、いやらしい打者とも表現される。難しい球をしぶとく当てたり際どいボール球をしっかり選び、三振に倒れる確率が低い打者は誰か。通算2000打席以上の現役打者69人で、三振率(三振÷打席)の低い打者を探った。

 トップは銀次(楽)の・080。通算2115打席で、三振はわずか169しかない。2位は藤田(楽)で・089。楽天の内野手2人がワンツーでランクインした。3位は確実性と長打力を兼ね備える内川(ソ)で・097。以上の3人は三振数が全打席数の1割以下。やはりアベレージ型打者が上位に入った。

 銀次はバットに当てる技術を生かし、堂々の通算打率3割(・300)を誇る。三振率・080は、216打席連続無三振のプロ野球記録を持つイチロー(オ)の日本通算三振率・081よりもわずかに低い。2000打席以上の現役で唯一、四死球(176)が三振より多い打者でもある。

 ただし歴代打者では、銀次でも100位以内にすら入らない。豪快なフルスイングのイメージがある長嶋(巨)でも、三振率は・079と銀次より低い。時代とともに野球の質が変わり、変化球の浸透などで三振も増えてきている。 (記録課・矢吹 大祐)

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2016年5月17日のニュース