おとぼけ?黒田「分からない」連発も…20日阪神戦復帰へ

[ 2016年5月17日 09:09 ]

復帰へ向け、屋内練習場のマウンドから投球練習する広島・黒田

 頸部(けいぶ)神経根症と右肩痛で離脱中の広島・黒田が20日の阪神戦(甲子園)で戦列復帰する見通しとなった。16日はマツダスタジアム隣接の屋内練習場で指名練習に参加。マウンドで本番さながらにツーシーム、カットボールを13球投げた。抹消後初めて傾斜からの投球。

 「強めのボール?自分ではわからないですね。状態?それもわからない。マウンドから投げた?なぜそうなったのか、わからないです」

 屋内練習場のマウンドに上がること自体が珍しい。報道陣からの質問に苦笑いで「わからない」を連発、とぼけた。一方で早期復帰への強い意欲は、はっきり口にした。「最短(復帰)のつもりで調整してきた。早くマウンドに上がりたい気持ち」。黒田の出場選手登録抹消は8日。治療と並行して11日からキャッチボールを再開。最短なら明日18日に登録可能だが、登板3日前に投げるブルペンにはまだ入っていない。

 見守った畝投手コーチは「強いボールを投げていた。あとは本人の感覚だけど問題ないと思う」と回復ぶりを確認。復帰登板について「カードのアタマと考えている」と阪神3連戦初戦への起用を示唆した。

 既にリーグトップタイの4勝を挙げ、日米通算200勝まで残り3勝。目下5連勝中で、カード別最多の通算23勝をマークする好相性のトラ退治から、偉業へのラストカウントダウンに入る。 (江尾 卓也)

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2016年5月17日のニュース