佐々木氏の言葉に清原被告涙…更生支援を約束「野球に携わることを」

[ 2016年5月17日 14:39 ]

清原被告(右)の初公判で情状証人として出廷した佐々木氏
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 覚せい剤取締法違反の罪に問われた元プロ野球選手の清原和博被告(48)の初公判が17日、東京地裁(吉戒純一裁判官)で開かれ、弁護側の情状証人として野球評論家の佐々木主浩氏(48)が出廷。清原被告の人柄などについて証言したほか、「2回目はないと強く信じる」として清原被告が更生するためのサポートを約束した。

 開廷前から傍聴席の一番後ろに座り、険しい表情で裁判を見守っていた佐々木氏が証言台へ。

 まず、佐々木氏は2人の出会いや、友人関係になった経緯を説明。高校時代、スターだった被告の元へ佐々木氏が「写真を撮ってほしい」と駆け寄ると笑顔で応じてくれたと供述。また、プロ野球の同学年選手で集まる「同期会」を結成した時に清原被告を会長に指名したことについて触れ、「(清原被告が)会長ならこの会がまとまると思った」と述べ、清原の優しく、温かい人柄を強調した。

 今回の清原被告の逮捕に「苦しい思いをしているなら、そばで相談を聞いてあげればよかった」と後悔の念も吐露。「(同被告は)野球人。彼と一緒に何かしら野球に携わることをやっていきたい」と今後の更生へ向けて力を添えていく約束をした。

 盟友の“登板”に、清原被告は下を向き、終始ハンカチで涙をぬぐった。

 清原被告とは同学年。東北高時代に3季連続で出場した甲子園で知り合い、プロ入り後も「ライバルで親友」と呼び合った。14年3月に清原被告に薬物使用疑惑が持ち上がった後も、同12月の自身の野球殿堂入りパーティーに招待した。それだけに清原被告が2月に逮捕された際は、「ぶん殴ってやりたい。裏切られた気持ちで悲しい」と話していた。

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2016年5月17日のニュース