拙攻拙攻また拙攻…阪神 もったいない零敗 再び首位陥落

[ 2015年7月8日 05:30 ]

<神・中>初回2死一塁、捕邪飛に倒れるゴメス

セ・リーグ 阪神0-3中日

(7月7日 倉敷)
 なんと、もったいない…。阪神が7日、最下位の中日に敗れて首位固めに失敗した。2009年から倉敷では6連勝中だったが、2回無死二、三塁の絶好機を潰すなど拙攻続き。売り出し中とはいえプロ3年目でまだ通算1勝だった若松に6回無得点に抑え込まれるなど今季8度目の零封負けを喫した。勝率5割に逆戻りして、2位に後退。8日、本拠地・甲子園で出直す。

 野球の神様が文字通り、ソッポを向いてしまった。阪神、何やってんねん…と、つぶやいたかどうかはともかく、終わってみれば絶好の先制機だった2回の攻撃が勝負の分岐点となってしまった。

 「そこだよな…。負けるべくして負けたというところはある。そこで主導権を握れず、流れを持ってこられなかった」

 ため息交じりに、和田監督が振り返った。おさらいしてみよう。先頭・マートンが中前打で出塁。続く鳥谷の一塁内野安打を、ベースカバーに入った若松が失策。その捕り損ねたボールを鳥谷が一連の走塁の流れの中で蹴ってしまい右翼へ転々とする幸運もあって、一気に無死二、三塁となった。09年以降、勝ち試合しか見ていない倉敷の阪神ファンはビッグイニングまで期待したはずだ。だが、そんな押せ押せムードが一瞬にしてしぼんでしまうのだから野球は怖い。指揮官もダメ出しせずにはいられなかった。

 「(ベンチの指示はゴロなら)ストップだから、(三塁へ)戻らないとダメ」

 続く今成のゴロは三塁線への当たりとなった。すると、どうだろう。ゴロ・ストップの指示だったはずが、あろうことか三塁走者・マートンが反応できない。慌てて帰塁したが、一瞬の躊躇が命取りとなりタッチアウト。そのまま一塁へ転送されて打者走者の今成もアウトで、局面は一気に2死二塁と大きく後退してしまった。

 乱れた歯車は簡単には戻らない。鶴岡は左前打したが、外野は前進守備を敷いており、さすがの鳥谷も三塁でストップ。岩田は投ゴロに倒れ、この回3安打を放ちながら無得点に沈んだ。さらに3回無死一塁では大和が送りバントを失敗。3回までに5安打を打ちながら1点も奪えなかった拙攻が、最後まで響いた。

 試合前、何人の虎党がこの寂しい結末を予想できただろうか。2009年から、倉敷では6連勝中。しかも、相手先発はプロ3年目で通算1勝だった若松だ。お得意様の舞台で、よっしゃ首位固め!となるはずが、若松には6回無得点に封じ込まれた。「チェンジアップをね。狙ってるところだったけどな」と平田ヘッドコーチ。終盤からの3イニングもチャンスらしいチャンスすらつくれず終わった。

 「地に足をつけて甲子園から出直します。それしかない」

 和田監督は自分に言い聞かせるように、再出発を誓った。巨人が勝ったため、同率ながら勝利数の差で2位転落。失礼ながら、こんな取りこぼしを続けていたら、いつまでも混セを抜け出すのは難しい…。 (森田 尚忠)

 ▼阪神・関川打撃コーチ (8安打も無得点の打線について)前半でチャンスはつくっていた。点が取れなかっただけです。

 ≪同率なら勝利数≫阪神は中日に敗れ、巨人とともに勝率5割で並んだが、勝利数の差で2位となった。セ・リーグでは勝率1位の球団が2球団以上となった場合、最も勝利数の多い球団が優勝となり、同じ方法で順位も決定する。勝率で首位チームと並びながら2位となるのは、7月2日にヤクルト37勝37敗1分け、阪神36勝36敗1分けとなって以来。

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