中日・若松 成長2勝目「1カ月勝てなかったのでうれしい」

[ 2015年7月8日 05:30 ]

<神・中>ヒーローインタビューを終えた若松は、スタンドの声援に帽子をとって応える

セ・リーグ 中日3-0阪神

(7月7日 倉敷)
 独りカヤの外は、ごめんだ。中日が首位、阪神に快勝。順位は最下位でも、入れ替わって首位に立った巨人とわずか4・5ゲーム差。セ・リーグの混戦を、さらにかき回してみせた。

 立役者は阪神戦初先発で勝利投手になった20歳の若武者、若松だ。5回まで毎回ランナーを出しながら要所を締め6回を零封し、今季2勝目。プロ初勝利だった6月2日の西武戦(ナゴヤドーム)以来の白星は、セ・リーグからのプロ初星でもある。

 「1カ月勝てなかったのでうれしい。倉敷は地元(福岡)の球場に似ていて、投げやすかった」

 勝ち運に恵まれなかった。6月のラスト3試合は、すべて6~7イニングを投げて1失点。前回登板、6月30日のDeNA戦(那覇)では、6回1失点に抑えながら敗戦投手。この日も6回まで味方の援護がなかったが、集中力は落ちなかった。2回、無死二、三塁のピンチに「落ち着いて、緩急を使えた」と今成をチェンジアップで三ゴロ。これが三塁走者・マートンの飛び出しを誘発。三塁手・堂上が素早くタッチアウトにした後、一塁に送球して今成をアウトにした。谷繁兼任監督も「この球をどう投げて、どう抑えるか。意識して投げている」と成長を認める。

 ベテランも、盛り立てた。7回に19年目の森野の中犠飛で先制。8回には20年目、荒木の二塁打を足がかりに2点をもぎとった。その荒木が言う。「ここからまだ先がある。昇ってかないと」。ベテラン、若手が一体となり、中日も混セに飛び込んでいく。 (水口 隆博)

 ▼中日・ルナ(8回の守備で負傷交代)どこかの守備で打球があたって右手の爪が割れた。あしたは大丈夫だと思う。

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2015年7月8日のニュース