デウン「運いい」6勝目 根元がベースに当たる同点打&大量援護

[ 2015年5月28日 05:30 ]

<広・ロ>5回4失点ながらも6勝目を挙げたイ・デウン

交流戦 ロッテ8-4広島

(5月27日 マツダ)
 不思議な6勝目だ。ロッテのイ・デウンが5回を8安打4失点ながら、日本ハム・大谷に並んでハーラートップタイに躍り出てしまった。「運がいい。よく打ってくれたおかげ」。来日1年目の韓国人右腕は「不思議の勝ち」を苦笑いで振り返った。

 4回までに3失点。ところが5回、最初の不思議が起きた。1点を追う2死一、三塁で根元の打球は一塁ベースの隅で方向を変え、一塁手の新井の股間を抜けた。根元が「ベースに当たってヒットになったのは人生初」と驚いた一打は同点の二塁打となった。直後に勝ち越され、イ・デウンは6回に代打を送られた。だが打線が2死から一、二塁の好機を築き、今江が左越えへ逆転の2点二塁打。またも強運ぶりを発揮し、勝ち投手の権利が転がり込んだ。

 ここまで8試合の登板で防御率4・57。1日の日本ハム戦(QVCマリン)で3回5失点KOされて2軍降格したこともあり、規定投球回には2/3回足りない。それでもリーグトップに並ぶ6勝目を挙げる。不思議だ。

 伊東監督も「不思議なピッチャーですね。持っている」と首をひねった。この日の13安打を含め、2桁安打の援護が8試合中5度あるのも不思議だ。3安打3打点の今江は「失点は多くても四球が少ないので守っていてリズムには乗りやすい」と1四球のみの投球を「不思議」の要因に挙げた。

 イ・デウン自身も「僕の人生は幸運が多いかも」と照れ笑いし「次は自分の力でチームを勝たせたい」と誓った。今度こそ、マイナーリーグ通算40勝の実力で勝利を挙げるつもりだ。

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