番長でキヨシDeNA 球団初の両リーグ30勝一番乗り

[ 2015年5月28日 05:30 ]

<D・オ>逆転でオリックスに勝利し中畑監督(右)は三浦と握手

交流戦 DeNA4-2オリックス

(5月27日 横浜)
 番長の粘り腰だ。DeNAの三浦大輔投手(41)が27日、オリックス戦に先発し、7回を6安打2失点に抑え、無傷の3勝目を飾った。初回に2点を先制されたものの、2回以降は無失点。ベテランらしい粘りの投球で逆転勝ちにつなげた。開幕3戦3勝はプロ24年目で初めて。チームは交流戦初勝利を挙げ、30勝に到達。20勝した時に続き、球団初の両リーグ一番乗りとなった。

 他の選手が入れない2人だけの空間だった。試合後の一塁ベンチの片隅。中畑監督は三浦の肩を抱き寄せ、ねぎらった。

 「きょうの勝利は凄く大きい。大輔のおかげで勝てたよ。ありがとな」

 負ければ交流戦連敗スタートとなり、首位快走の勢いがそがれる。今季16度目の逆転勝ちにつなげたのは、41歳の粘りだった。初回に4本の集中打を浴びて2失点。三浦は冷静に自己分析した。

 「初回は(スライダーなど)変化球の半速球を打たれたので球種の割合を変えた。調子は悪くなかったから」。2回以降は100キロ前後のスローカーブを織り交ぜ、緩急を使った。6回2死二塁ではT―岡田を内角高めの137キロ直球で空振り三振。リベンジに「ヨッシャ!」とガッツポーズした。逆転したのは、わずか7球で3者凡退に抑えた直後の7回。試合前に「困った時の大輔は流行語だよ」と期待していた指揮官は「立ち上がりはどうなるかと思ったがその後の粘りが大輔の真骨頂。野手にも伝わる。先発が試合をつくれば逆転できる」と絶賛した。

 試合途中で気持ちを切り替え、修正する能力は苦い経験から学んだ。西武と対戦した98年日本シリーズ。三浦は3戦目(西武球場)に先発予定だったが雨天中止となった。翌日にスライド登板も3回1/3を6四球4失点。持ち味の制球が乱れたまま修正できない。試合途中に気持ちを切り替えるすべを知らなかった。

 「いれ込みすぎたんや。雨で中止になった前日から“やるぞ、やるぞ”って。人間の集中力は持って3、4時間ぐらい。試合中はいろんな状況に合わせて気持ちを切り替えないと。集中しすぎると試合中に持たない」。自身のブログを試合前に更新。集中力を研ぎ澄ませるのは開始30分前のブルペンに入ってからだ。初回に打ち込まれた反省を糧にし、2回以降は2安打無失点に抑えた。

 開幕3戦3勝はプロ24年目で自身初。球団初の両リーグ30勝一番乗りに導き、2位・巨人が敗れて2ゲーム差に引き離した。「若い選手が多いので戦いながら成長している。まだ5月だけど、これを続ければもっと強く大きくなる」。そう言う三浦も41歳になっても成長している。

 ≪自身開幕3連勝は19年ぶり≫三浦(D)が今季初登板から3戦3勝。自身開幕3連勝は96年以来19年ぶり2度目。ただし、前回は勝敗がつかなかった1試合を挟んだもの。開幕3戦3勝はプロ入り24年目で初めてだ。現在、三浦は41歳5カ月。40代投手の開幕3戦3勝以上は今季レイ(楽)4戦4勝、90年村田(ロ)3戦3勝に次いで3人目になった。

 ≪両リーグ一番乗りは球団史上初≫チームは両リーグトップで30勝。DeNAのセ・リーグ30勝一番乗りは62、64、78年に次いで37年ぶり4度目。両リーグ一番乗りは球団史上初めてだ。また、この日がちょうど50試合目。過去3度の30勝リーグ一番乗りの試合数は62、64年が51試合目で78年は56試合目。50試合目での30勝は52年の47試合目(30勝17敗)に次ぐスピード到達。

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