西武・秋山 自身初2発!9度目猛打賞、217安打ペース

[ 2015年5月28日 05:30 ]

<巨・西>7回無死、戸根から右中間に5号ソロを放つ秋山

交流戦 西武5-4巨人

(5月27日 東京D)
 試合後も実感はなかった。プロ5年目で初の1試合2本塁打。西武・秋山はこう表現した。

 「2本とも入るとは思っていませんでした。ライトフライかな?と。ビックリしました」

 まずは初回。1番打者はフルカウントから大竹の投じた142キロ直球を完璧に捉えた。右中間席に飛び込む4号ソロは、今季3度目の先頭打者本塁打。4―3の7回にも先頭で5号ソロを同じ右中間席に運んだ。今度は戸根のカーブに体が突っ込みそうになったが、踏ん張って捉えた。

 過去4年間で22本塁打。秋山は言う。「去年までマン振りしないと本塁打は出なかった。今年、飛ばそうと思ったのは1本もない」。今季から劇的に打撃フォームを変えた。立てていたバットを自身の方に寝かせて担ぐように構える。ヘッドの出がスムーズになることで、球に力が伝わりやすくなり、田辺監督も「ヘッドの重みをうまく生かしている。だから飛距離が出る」と解説した。

 21日まで打率はリーグトップだったが、ソフトバンク・柳田にトップを譲った。25日の球宴第1回中間発表では、その柳田に次ぐパ・リーグの外野手部門2位(現在3位)。球宴初出場も見えてきたが「僕みたいなポッと出の選手は、結果を出し続けないと、すぐに忘れられてしまうんです」。そう危機感を持ちながら1打席に懸けている。

 田辺監督が昨季、打撃コーチから監督代行に就任して初めて勝利したのが、6月7日の東京ドーム。思い出の地で巨人に競り勝った指揮官は「秋山の本塁打は効果的だった」と目を細めた。秋山は4回にも右前打を放ち、リーグトップ9度目の猛打賞と24度目のマルチ安打。73安打で年間217安打ペースの新安打製造機の信条は「ヒットになれば何でも良し」だ。

 ▽昨年の田辺監督代行の初勝利 6月7日に東京ドームで行われた巨人戦に3―1で勝利。伊原監督の休養により、指揮を執って2試合目だった。栗山が3回に1号ソロを放ち、4番・中村は先制打と9号ソロをマーク。2軍打撃コーチ時代の教え子の活躍に「2軍時代にコーチと選手という立場で同期入団して…。試合中に思い出した」と感慨にふけった。

続きを表示

この記事のフォト

2015年5月28日のニュース