大谷 開幕6打席目はシーズン最速1号!13勝&11発ルース超えの期待

[ 2015年4月2日 06:05 ]

<ロ・日>2回、先頭の大谷はバックスクリーンに今季1号を放つ

パ・リーグ 日本ハム4-3ロッテ

(4月1日 QVC)
 早くも出た!日本ハム・大谷翔平投手(20)が1日、ロッテ戦に「5番・DH」で出場し、2回に今季1号をバックスクリーンに叩き込んだ。開幕から6打席目は、昨季の47打席目を上回る自己最速のシーズン1号。6回にも右前打し今季初マルチ安打をマークした。投手としては3月27日の楽天との開幕戦(札幌ドーム)で勝利。二刀流3年目は、大リーグで1918年にベーブ・ルースが記録した「13勝&11本塁打」超えに期待は膨らむ。

 たった一振りで十分だった。打席の中で大谷は、余計なことを考えなかった。2回先頭で左腕の藤岡に対し、初球から5球目まで全て見送り、フルカウントになった。

 「全体的に変化球でストライクを取るのが苦しそうだったので、直球で来るだろうと思った」

 投手心理は誰よりも分かる。直球を狙った。「風もフォロー。バットの芯だったし、ライナー性でも入ると思った」。完璧な打球はバックスクリーンへ飛び込んだ。今季1号は決勝ソロ。全てが大谷の思惑通りだった。

 1年目はシーズン初本塁打までに92打席を要した。2年目は4月23日のソフトバンク戦(東京ドーム)で記録したが、それでも野手出場12試合目で47打席かかった。今季は出場2試合目の6打席目。前夜は2点差の9回2死満塁で三邪飛に倒れて最後の打者となったが、「しっかりと気持ちを切り替えた」とデーゲームの最初の打席で汚名返上の一発を放った。

 3年目の打撃フォームには進化の跡がある。昨季に比べ左脇を大きく開けた。バットを握った左手から左肘のラインが地面と水平となった。一般的に「フライングエルボー」と呼ばれる形で、元ジャイアンツのバリー・ボンズらメジャーリーガーに多い。左肘に「自由」があるためテークバックを大きく使え、最後に左手でバットを強く押し込めることが可能となる。これにより、打球に力強さが増した。

 それでも打撃の調子が良かったわけではない。3月27日の楽天との開幕戦に向け、投手の調整に専念したことに加え、直前の発熱も重なり、思うような打撃練習ができなかった。前日が野手初出場だったが、それまでの10日間でフリー打撃は2回しかできていない。

 この日も試合前の打撃練習では打ち損ないのファウルが目立った。それでいて、試合で豪快なアーチを放ってしまうのが大谷の魅力。栗山監督は「ちゃんとした準備ができなくても、工夫をしていればいい。試合になれば相手をやっつけるしかない」と目を細めた。

 投手ならば、次回登板まで1週間を待たなければならないが、打者なら翌日にチャンスがやってくる。「一番大事なのは相手ではなく自分のスイングをすること。一回、一回の実戦を大事にしていきたい」。11勝&10本塁打だった昨季の数字をどこまで伸ばすか。大谷の言葉には、確かな自信がみなぎっていた。

 ≪昨季は47打席目≫大谷(日)が今季初アーチ。チーム5試合目、自身6打席目でのシーズン1号は、昨季の23試合、47打席目を大幅に上回る自己最速だ。この日はカウント3―2からの決勝弾。同カウントでは13年7月14日ロッテ戦(投手大谷)に次ぎ2本目、決勝本塁打は昨年7月5日のロッテ戦で同じ藤岡から打って以来2本目となった。入団1年目からは3年連続の一発。チームで高卒初年度から3年以上連続本塁打は86~91年田中幸雄の6年連続以来5人目。また、大谷は3月27日の楽天戦で3年連続となる白星もすでにマーク。高卒1年目から3年以上連続の本塁打&勝利は、50~60年金田正一(国鉄=11年)、65~69年池永正明(西鉄=5年)、66~74年堀内恒夫(巨=9年)に次ぎ両リーグ4人目だ。

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