神宮球場建て替え 秩父宮ラグビー場と場所“交換” 22年度末までに新球場

[ 2015年4月2日 05:30 ]

建て替えられることになった神宮球場

 野球とラグビーで数々の熱戦が繰り広げられた東京・明治神宮外苑地区の神宮球場と秩父宮ラグビー場が25年度末までに、場所を交換して建て替えられる見通しとなったことが1日、分かった。

 20年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場と合わせ、スポーツの聖地が大きく生まれ変わることになる。東京都が地権者の宗教法人明治神宮などと、街づくりで連携・協力するとした覚書を締結し、再開発の整備イメージを公表。舛添要一都知事は「五輪終了後、直ちに開発計画を前に進めたい。神宮外苑地区が生まれ変わる第一歩を踏めた」と話した。

 整備の対象は新国立競技場南側の17ヘクタール。関係者によると、構想では東京五輪までにラグビー場を解体して大会中は駐車場などとして利用。大会後の22年度末までに新球場を建てる。その後、現在の神宮球場を取り壊し、ラグビー場を建設する。プロ野球は新旧の球場で開催し、ラグビーは新国立競技場を使う。神宮球場の永渕義規球場長は「うちは来年90年。未来のことを考えると直さないといけない。うちより早くできた甲子園もリニューアル工事をしている」と指摘。同球場を本拠地とするヤクルトの衣笠剛球団社長は「歴史があり由緒ある球場であることは間違いない。ただ、老朽化しているのも事実。建て替えについては球団としては非常に歓迎している」と受け止めていた。

 ▼ヤクルト大引 寂しい気持ちもあるし伝統とか大事だという人もいると思う。新球場を造るなら、今のものより良いところを全部取り入れてほしい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年4月2日のニュース