大阪桐蔭・西谷監督 終盤逆転に「粘り勝ちできて大きな財産になる」

[ 2015年3月29日 11:11 ]

<大阪桐蔭・常総学院>大阪桐蔭先発の田中

第87回選抜高校野球大会第9日・準々決勝 大阪桐蔭5―3常総学院

(3月29日 甲子園)
 甲子園優勝経験のあるチーム同士の戦いを制したのは大阪桐蔭だった。常総学院に序盤から先手を奪われたが、しぶとく食らいついて終盤の逆転に結びつけた。3年ぶりの4強入りに西谷監督は「苦しいゲーム。粘り勝ちできて大きな財産になると思う」と、雨中の熱闘を振り返った。

 1点を追う7回2死無走者から、この日本塁打を放った主将の福田の中前打、吉沢の右中間二塁打で追いつき、続く田中の遊ゴロが失策となり逆転した。西谷監督は福田を「キャプテンとしてチームをよく引っ張ってくれている。結果が出てなくて悩みもあったと思うが、これで勢いが付くと思う。(同点打の吉沢は)思い切りよく頼もしいバッティング。成長している」と称賛した。

 甲子園では初対戦となった試合巧者の常総学院の叩きつける打撃を見て、西谷監督は試合中の円陣で「見習って叩いていこう」と指示、「辛抱辛抱、必ずチャンスはある。9回まで行こう」と諦めることない戦いは逆転に勝ちに結実、史上5校目の夏春連覇にあと2勝とした。

 また、西谷監督は監督通算36勝目(6敗)を挙げ、単独9位となった。箕島(和歌山)で4度優勝を果たした故尾藤公氏と35勝で並んでいた。

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2015年3月29日のニュース