筒香 看板直撃弾で100万円ゲット!“主将&4番”が巨人にトドメ

[ 2015年3月29日 05:49 ]

<巨・D>9回無死、筒香は2戦連発となる2号ソロを放つ

セ・リーグ DeNA10-2巨人

(3月28日 東京D)
 その一発、100万円也――。DeNA・筒香嘉智外野手(23)が28日、9回に開幕から2戦連発となる東京ドーム右中間席後方の看板直撃弾を放った。若き4番は飛距離140メートルの特大アーチを含む4安打の固め打ちで打線をけん引。リーグ3連覇中の宿敵・巨人に大勝しチームは今季初勝利を挙げた。中畑清監督(61)も「看板打者」にほれ直した様子だった。

 巨人にトドメを刺すにふさわしい筒香の特大弾だった。7点リードの9回。2ボールから西村の外角低めの143キロの直球を振り抜いた。「感触が全くなかった」と振り返った打球は大きな弧を描いたまま加速度を増し、東京ドームの右中間スタンドに位置する「ヘーベルハウス」の看板に直撃する140メートル弾。「旭化成ホームズから賞金100万円が贈られます」との場内アナウンスが流れると、巨人ファンからも拍手が送られた。

 「(どれだけ飛ばしても)本塁打は本塁打なので。(賞金の使い道は)もらってから考えます」

 チームの今季初白星に静かな笑みを浮かべる筒香と対照的に、中畑監督は大興奮。「絵に描いたようなホームラン。子供たちに見せてあげたい。打撃フォーム、(打球の)角度、方向、完璧だった。格好いいね。4番の雰囲気が出てきた。思わずサインしてほしいぐらい。オレが100万円の領収書にサインしちゃおうか?」とおどけた。

 練習に工夫を凝らし、地道な鍛錬が結果として如実に表れている。筒香は昨年からティー打撃で長さ約60センチの「短尺バット」を導入。「僕は左手の使い方がうまくない。後ろの手の方が大事という意識がある」と練習の際は右手だけでなく、左手1本でも片手ティーを行う。利き手でない左手をうまく使いこなせれば、ミートした瞬間にバットで押し込んで逆方向にも飛距離も伸びる。

 それを証明したのが5回にポレダの直球を捉えた左中間フェンス直撃の二塁打。4安打2打点の大暴れにも、「チャンスをつくってくれた石川さん、クワ(桑原)、カジ(梶谷)さんのおかげです」と口にした。

 どん底を味わった分、筒香に慢心が生まれることはない。打撃不振でわずか23試合出場、打率・216、1本塁打に終わった13年オフ。年末に和歌山県の実家に帰省すると周囲の配慮に気づいた。「みんな、僕に気を使って野球の話をしないんですよ。こんな思いをさせてしまって申し訳ないなって」。昨年は打率・300、22本塁打とブレーク。親族や友人が喜ぶ姿を見て「良かったです」と声を弾ませた。

 今季から主将、さらに不動の4番を託された23歳の大砲。開幕から2試合連続アーチと最高のスタートを切った。「きょう勝ってみんなも緊張がほぐれたと思う。巨人戦に勝ち越して、本拠地開幕戦(31日の広島戦)を迎えたい」。その言葉には、文字通り「看板打者」としての自覚がにじんでいた。

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