安楽“故障防止フォーム”披露 テークバック小さく肘の負担軽減

[ 2015年1月24日 07:42 ]

フォームを改良した楽天・安楽

 「ニュー安楽」のお披露目だ。楽天のドラフト1位・安楽(済美)が、コボスタ宮城での新人合同自主トレで初めてブルペン入り。試合用の赤茶色のグラブをはめると、捕手を立たせた。テークバックの小さいフォームから切れのいい直球を投げ込み、背番号と同じジャスト20球だった。

 「テークバックが大きいと、肩や肘にロスがかかる。少しでも無駄のないコンパクトなフォームにした」。高校時代はテークバックの大きいダイナミックなフォームで、最速157キロをマークした。だが、2年秋に右肘を故障。再発防止に向けて、昨夏の高校野球引退後からフォーム改造に着手し「違和感なく、普段通りに投げられた。見ていただいたら分かるように、右肘に不安がないということを証明できてよかった」と振り返った。

 腕の振りを小さくすれば、球威が落ちる可能性も出てくるが、「150キロは出る。問題ない」と言い切る。動画投稿サイト「YouTube」でヤンキース・田中やレンジャーズ・ダルビッシュに加え、日本ハム・大谷のフォームもチェック。3人とも自身と同じ150キロ以上を投げる右腕で「テークバックが大きくない」ことを学んだ。実際、安楽の球を受けた塚田ブルペン捕手も「いい投手の球は手元でボールが伸びる。安楽も、きれいな回転で手元で伸びる球があった」と評価した。

 この日で本拠地での練習は打ち上げ。24日の体力測定後、卒業テストを受けるために地元・愛媛に戻るが「毎日できれば(ブルペンに)入りたい」と誓う。キャンプ1軍スタートの黄金ルーキーはさらにペースを上げる。

 ▼楽天・田口バッテリーコーチ(昨季までソフトバンクのスカウト)去年の夏は腕が振れず、球速も130キロぐらいだった。そこから考えると、あれだけ投げられるのだから十分。

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