東出 選手兼任2軍コーチ補佐に異例抜てき 1軍では選手専任

[ 2014年10月30日 08:09 ]

選手兼任で2軍野手コーチ補佐に就任した広島・東出

 広島は29日、緒方新監督を支える来季のコーチ陣を発表した。特色が表れたのは2軍で、東出輝裕内野手(34)が選手兼任で異例の野手コーチ補佐に就任した。

 昨春キャンプで左膝前十字じん帯断裂の重傷を負い、2シーズンに渡って1軍での試合出場はなかった。この間、復活を目指して2軍で懸命に汗を流す一方、助言を求める若手には惜しまず救いの手を差し伸べてきた。将来の幹部候補と位置づけるからこその抜てきとなった。

 「選手として全力を尽くすのは当然のこと。ただ、ボクは失敗もたくさんしているので、その経験から何か気づいたことがあれば、遠慮なく若手に伝えていきたい」と東出は言葉に力を込めた。鈴木球団本部長は「1軍にいる時はあくまで選手」とし、2軍限定の肩書きと説明した。

 一方、緒方監督が率いる1軍は、三塁コーチには石井守備走塁コーチの起用が決定。「迎を含め、2軍からの若いコーチは失敗を恐れず、勉強して経験を積んでもらいたい。サード(コーチ)は経験がないと1年目は難しいけど、琢朗なら慣れてすぐにやってくれると思う」と指揮官は期待感を込めた。

続きを表示

2014年10月30日のニュース