「暴れ馬」またまた大荒れ…中田　１試合２度の３連続四球

＜ソ・神＞３回に同点に追いつかれガックリとベンチに戻る中田

日本シリーズ第４戦 ソフトバンク５―２阪神

（10月29日 ヤフオクＤ）
　荒れに、荒れた。ソフトバンク・中田は３回２失点で早々に降板した。浴びた安打は１本だけだったが、問題は与えた６四球。荒れ球は「暴れ馬」と呼ばれた男の持ち味の一つだが、この日はほとんど制御が利かず、全く試合をつくれなかった。

　昨季まで中日に在籍し、阪神との対戦経験は豊富。日本シリーズは過去に３試合先発と場数も踏んでいたが、それを生かせず「特に話すことはありません。本当に申し訳ありません」と肩を落とした。１試合２度の３連続四球はシリーズ史上初。今季１１勝を挙げた右腕が、大舞台で不名誉な記録を残してしまった。

　≪３者連続与四球２回は初≫中田（ソ）が１、３回に３者連続与四球と苦しみ、３回２失点で降板した。イニング３者連続与四球は０８年第６戦の東野（巨）以来８人目のワーストタイ記録。１試合で２度は中田が初めてとなった。中田は昨オフ中日からＦＡ移籍。ＦＡ移籍１年目の投手のシリーズ先発は９９年第４戦武田（中）●、００年第１戦工藤（巨）勝敗なし、０８年第３戦の石井一（西）●に次ぎ４人目。中田も結果を残せなかった。