青木ぼう然、目潤ませ…「一歩及ばず。冷静に言葉を出すのは難しい」

[ 2014年10月30日 13:11 ]

優勝を喜ぶジャイアンツナインをベンチで見詰めるロイヤルズナイン。左奥は青木

ワールドシリーズ第7戦 ロイヤルズ2―3ジャイアンツ

(10月29日 カンザスシティー)
 29年ぶりの世界一は紙一重の差で逃した。最終戦で3打数無安打、1四球に終わったロイヤルズ・青木は「一歩及ばずというところ。悔しいです」と敗戦直後のロッカールームで目を潤ませ、言葉を絞り出した。

 初回に四球を選んで出塁したが、2回には勝ち越し機に遊ゴロ、5回には同点機の左飛に倒れた。一本出ていれば局面は明らかに変わっていただけに「頂点を目指してやってきて負けたことを思うと悔しいし、今はそういう気持ちしかない。冷静に言葉を出すのは難しい」と厳しい表情を見せた。

 今シリーズは初戦から振るわず、3戦目から先発から外れる試練を味わった。初安打が出たのは前日(28日)の第6戦、この日もジャイアンツの強力投手陣に封じられた。

 とはいえ、開幕前の低評価から世界一にあと1勝まで迫った。ヨースト監督も「選手は全てを出し切ってくれた。素晴らしいシリーズだった。誇りに思う」と称えた。最後は悔しい結末だったが、チームも青木も胸を晴れるパフォーマンスを見せたシーズンだった。

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