阪神　ここ３試合で４点…和田監督「一本出るかどうか…」

＜ソ・神＞延長１０回１死一、三塁、ゴメスは併殺打にガックリ

日本シリーズ第４戦 阪神２―５ソフトバンク

（10月29日 ヤフオクＤ）
　ＣＳファイナルＳでリーグ覇者の巨人に打ち勝った面影は消えた。阪神打線が４安打と沈黙。ここ３試合で４点しか奪っていない。貧打にあえぎ、和田監督は「チャンスをつくりながら一本出るかどうか…」と決定打不足を嘆くように言った。

　初回２死から３連続四球で満塁の好機を得たが、福留の空振り三振で逸した。２点を追う３回にマートンの中犠飛と福留の中前適時打で追い付いたものの４～９回は１安打のみで、３者凡退は４度もあった。そして延長１０回１死一、三塁で、４番のゴメスは最悪の三ゴロ併殺打に倒れた。

　リーグ打点王に輝き、今シリーズでも初戦で２安打３打点と活躍し、勝負強さを発揮した。しかし、２戦目以降はわずか１安打。引っ張る傾向が強く、外角の変化球で打ち取られる姿が目立つ。「何とか打ちたかったけど、相手が上回った。まだ終わったわけじゃないのでまた頑張る」。４番は必死に前を向いたが、残された打席は少ない。

　≪４戦ノーアーチ≫阪神は４試合を終えいまだに本塁打０。日本シリーズで初戦から４試合連続のノーアーチは、０５年の阪神自身以来延べ６球団目となるワーストタイ記録になった。なお、第１戦からに限らず同一シリーズの５試合以上連続ノーアーチは、いずれも中日が記録した５４年の５試合（西鉄第３～７戦）と１１年の６試合（ソフトバンク第２～７戦）があるだけ。阪神がきょうも不発だと延べ３球団目で、初戦からでは初の屈辱となるがどうか。