内海、お立ち台でファンに“謝罪”「遅くなってすいません!」

[ 2014年5月29日 21:38 ]

<巨・楽>今季初めてのウイニングボールを持ってお立ち台に立つ内海

交流戦 巨人6―0楽天

(5月29日 東京D)
 9回2死。最後の打球がセンターに力なく上がると、ベンチで戦況を見つめていた巨人・内海の表情が緩んだ。10試合目。ついに手にした今季1勝。白い歯を浮かべ、ナインを出迎えた。「スタートだな」。原監督からそう言葉をかけられた左腕エースは、最高の笑顔でうなづいた。

 「遅くなってすいません!」。お立ち台でそう叫んだ内海に笑顔はなかった。開幕から2カ月。勝てない日々に「苦しいしかなかったが、いつかこういう日がくると思って、一生懸命頑張りました」。そう言葉に力を込めた。

 5回まで1安打投球で、7回を4安打無失点。「ぼちぼちだったが、要所で打ち損じてくれてゲッツー取れた。粘りが僕の真骨頂ですから」と内海。「(今季は)6、7回に点を取られて降板するパターンだったので、集中して投げた」と振り返った。イニングごとに、マウンドに上がると帽子のつばの裏に書いた「柱」の文字を見つめながら、集中力を高めた。

 「ようやく1勝できたんで、これからチームに恩返しできるよう頑張っていきたい」
。自信を取り戻した男の顔には、強い決意が表れていた。

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