西武 足で呉昇桓止めた「けん制は速いがクイックは甘い」

[ 2014年5月29日 05:30 ]

<神・西>勝利しハイタッチする西武ナイン

交流戦 西武7-5阪神

(5月28日 甲子園)
 勇気あるチャレンジが勝利の方程式を崩壊させた。西武は西武・金子侑の二盗をきっかけに阪神の守護神・呉昇桓(オスンファン)の牙城を崩し、9回に一挙3点の逆転勝利。

 伊原監督は「金子の足に尽きる。なかなか走れるものじゃない場面で、よく走った。あそこから向こうがバタバタした」と満足そうに振り返った。

 常に表情を変えることがなく「石仏」と異名を取る呉昇桓の顔がみるみるうちに崩れていった。4―5の9回だ。西武は左前打で出塁した金子侑が秋山への初球で、すかさず盗塁を決めた。瞬発力が問われる15メートル走で、チームトップの2・28秒を誇る韋駄天(いだてん)。その足が絶対的な守護神に動揺を与えた。続く秋山も四球を選んで一、二塁とし、脇谷は投前に犠打。これが呉昇桓の三塁への悪送球を誘い、二塁走者の金子侑が同点のホームを踏んだ。なお二、三塁ではまさかの暴投。労せず勝ち越し点を奪った。阪神・中西投手コーチは「(呉昇桓は)打たれてはいない。乱れた」と表現。まさに足でモノにした逆転勝利だ。

 チームは前日から入念にビデオ分析し、「けん制は速いがクイックは甘い」と攻略法を見いだし、「隙があれば走れ」のサインを出した。金子侑は一塁ベース上で「(呉昇桓は)確かにけん制は速いが、勝負にはなる」と決断。腹をくくると二塁へスタートを切り、勝利への扉をこじ開けた。

 金子侑は開幕スタメンこそ勝ち取ったものの、打撃不振で2軍落ちを経験。4日に再び昇格すると、主に代走での出場が続いている。この日も、7回から代走での出塁だった。「なかなか結果が出なくて、(途中出場は)仕方ない。勉強になる」。走ることで生き残りを模索する男が、21試合連続救援成功の無敗右腕に土をつけた。

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