ソフトB 今季最長5時間21分死闘制した 救援陣フル回転

[ 2014年5月29日 05:30 ]

<D・ソ>ヒーローインタビューを受けるソフトバンク・中村の後方のスコアボードの時計は23時20分を回っていた

交流戦 ソフトバンク6-4DeNA

(5月28日 横浜)
 4―4の延長11回1死二、三塁。松田の遊ゴロで、三塁走者のソフトバンク・長谷川がホームに突っ込んだ。本塁へ送球されたボールを捕手・黒羽根が捕球し損ねて勝ち越し。一見、ヒーロー不在の試合だったが、5時間21分の激闘を制した秋山監督は「真のヒーロー」らをねぎらった。

 「取れる時に取っておかないと投手が大変。中継ぎが踏ん張ってくれたよ」。連敗を2で止めたのは5人の男たちだ。

 2点のリードを2度、追いつかれる展開。2度目に追いつかれた5回1死一塁、最初にブルペンから送り込まれたのはルーキー・森だった。金城、バルディリスを打ち取り、傾き掛けた流れを食い止める1回1/3無失点。デビューから連続無失点を11回まで伸ばした。森福がつなぎ、4番手にはこの日、35歳になった五十嵐。7回1死で4番・ブランコを迎えると8回まで打者5人を完全に抑え、4三振を奪った。最速154キロの直球をマークするなど、年齢的な衰えを見せない剛腕は「勝ったのでよかった」とホッとした笑顔だった。

 9回は38歳の左腕・岡島が2死満塁とされたが、金城を133キロのチェンジアップで空振り三振。10回からは守護神・サファテが今季最長の2回を無失点で抑え「勝ち越したら(2イニング目も)行くと言われていた。勝ち試合を締めくくるのがクローザーの役割だ。うちの中継ぎは12球団でもNo・1だからね」と5人で6つのゼロを並べ心地よい汗をぬぐった。

 今季0勝2敗2分けと勝ちを逃し続けた延長戦での初勝利。今季両リーグ最長の熱戦を制し、連覇を狙う交流戦で浮上するきっかけを得た。

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