山本昌弟の秀明監督指揮 日大藤沢“スクリュー”進撃

[ 2013年7月19日 06:00 ]

<日大藤沢・鎌倉学園>選手に指示を出す中日・山本昌の実弟・日大藤沢の山本監督(右)

神奈川3回戦 日大藤沢5―3鎌倉学園

(7月18日 保土ケ谷)
 第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は18日、26大会で167試合が行われた。神奈川大会では中日・山本昌投手(47)の弟・秀明監督(43)率いる日大藤沢が、鎌倉学園を5―3で下して4回戦進出。東東京大会では都江戸川が東亜学園を1―0で破り16強入りを決めた。19日は16大会で69試合が開催予定。北北海道大会では帯広大谷―旭川南で決勝が行われ、全国のトップを切って代表校が決定する。

 47歳11カ月の最年長先発勝利のプロ野球記録を持つ日大藤沢OBの中日・山本昌をほうふつさせるスクリューボールがさく裂した。2点差に迫られた8回、2死一、二塁。2年生左腕・松原はここまで2安打を許していた林を追い込むと、「中指と薬指の間で抜く感じ」という伝家の宝刀で三ゴロに打ち取った。

 8回を6安打3失点(自責1)。9回こそエースナンバーの木村にマウンドを譲ったが「勝てば100点です」と笑顔。夏の大会初先発の重圧をはね返す好投だった。

 スクリューボールは山本昌の実弟、秀明監督仕込みだ。同監督は「精度関係なく、球種をたくさん持つことは大事」という持論で指導。「抜き方や握りを教わった」という左腕は微調整を繰り返し2年春に新球を習得した。「普段はもっと制球が悪いんですが」と照れたが、スクリューの存在が確実に投球の幅を広げた。

 今年1月4日の同校の練習始め。オフで母校を訪れた山本昌の自主トレを見学した。50メートルほどのキャッチボールで、代名詞のスクリューは投げなかったが「ワンバウンドすると思った球が伸び、そのままグラブに収まった」と驚がく。「球速ではなくて、伸びや切れ。あんな球を投げたい」と憧れの人となった。

 今春の神奈川大会で4強入りし、第1シードとして臨む今大会。同監督に兄からは「球宴明けに応援に行きたい。それまで勝ち上がってくれ」と電話があったという。山本ブラザーズ直伝のスクリューを引っさげ、背番号10の左腕が95年以来の夏の甲子園出場に導く。

 ▽スクリューボール 左投手が利き腕方向に曲がりながら沈ませる球種。一般的には人さし指と中指をそろえてボールを握り、回転をかけて投げる。あまりスピードが出ない上に、手首を内側にひねるため、投げるのが難しい。ニグロリーグの設立にも貢献したルーブ・フォスターが1900年代に投げていた「フェードアウェー」という変化球が原型とされる。

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