敗れた悔しさ知る男 西岡の「マッチレース必勝3カ条」

[ 2013年6月21日 11:53 ]

スーツに身を固めて長野へ向かう西岡

 3つの「シン」で一騎打ち制す!21日からのペナントレースが再開を前に、阪神・西岡剛内野手(28)が20日、巨人との「マッチレース必勝3カ条」を掲げた。

 燃えたぎる並々ならぬ闘志。いよいよ開幕するリーグ戦へ、西岡が覚悟を示した。「新たな開幕という気持ちでやる」。待ち受ける巨人との一騎打ち。自らの経験則から、(1)心を折らず(2)区切り区切りの段階を確実に進み(3)日々新たな気持ちで臨め―と、ポイントを挙げた。

 (1)心「ここからは気候的にも暑くなるし、投手も野手もバテてくる。メンタル面で折れないように」

 05年の交流戦終了時、首位ロッテは2位ソフトバンクに3・5ゲーム差を付けていた。2位からさらに13差も離れて3位西武…。今年のセと同じく実質、2強対決だった。しかし結局、西岡のいたロッテは2位通過。プレーオフを勝ち抜き、日本シリーズで阪神を破り日本一になったが、マッチレースに敗れた苦い思いは今も忘れられない。

 「一人一人が強い気持ちを持つことが大事」。「技・体」よりも、「心」の充実を説いた。

 (2)進「ここからも区切り区切りでやるといい。交流戦前までを一区切り、交流戦を一区切りとしてやってきた。これからはオールスターまでを一区切りとしてやる」

 21日のDeNA戦から球宴までの22試合が次のステージ。第1の交流戦まで23勝14敗1分け、第2の交流戦は12勝11敗1分け。球宴まででも貯金を増やしたい。そして夏の長期ロード、勝負の9月…と区切る。各段階を確実に進んでいくことで、はっきりと目標に近づいていくわけだ。

 (3)新「毎日毎日新しい気持ちで」

 消化した62試合のうち、61試合で「1番」で先発した。打率は・279と下降気味も、存在感の大きさは計り知れない。無安打の試合が多く続かない。敗戦後の次戦の初回の先頭打者で安打を放つ。それらは「日々是新」の精神で臨んでいるからこそだ。

 「(再開初戦の第1打席の心境を問われ)いつもと一緒です」

 3月29日の開幕戦(対ヤクルト、神宮)では中前打、5月14日の交流戦開幕戦(対オリックス、甲子園)でも遊内野安打を放った。虎を鼓舞する元気印。進撃再び―。新たな戦いの中心にも、西岡がいる。

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