藤浪 異例の1人ブルペン!報道陣殺到も“大物風格”30球

[ 2013年2月2日 06:00 ]

1人、ブルペンで投げ込む阪神ドラフト1位・藤浪

 まさに独壇場。5人同時に投げることができるブルペンで、阪神のドラフト1位・藤浪(大阪桐蔭)はその真ん中に立ち、独り占めした。「先輩と並ぶとペースが乱れる」との和田監督の配慮で実現した異例の「1人ブルペン」。テレビカメラ14台、ファン、報道陣約200人の視線を一身に浴びながらも背番号19は顔色一つ変えることなく、捕手・清水のミットに力強い球を投げ込んだ。

 「1人だったので、逆にやりにくさもありましたが、しっかり集中して投げることができた」

 注目されるのは慣れている。その堂々とした姿には、甲子園春夏優勝投手の風格が漂っていた。首脳陣の指示通り、捕手を立たせたまま30球。「しっかり腕を振って、体を開かないことを心がけました」と振り返った。

 何もかもが異例ずくめの初日だった。投手18人はA、B、Cの3組に分かれて行動したが、藤浪の名前だけはメニュー表のB組の末尾に「(藤浪)」と記されており、実際は組分けに関係なく練習メニューを消化していった。投内連係には参加せず、室内ティー打撃も1人で行った。常に中西、湯舟両投手コーチのいずれかが付いてマンツーマンで指導した。

 7時間半に及ぶ練習を終えた藤浪について、中西投手コーチは「(ブルペンは)最初は力んでいたけど、凄い球も投げていた。(単独で)余計に注目されてしまったので、2日以降は考えないと」と苦笑いした。2日もブルペン入り予定。新人合同自主トレ、先乗り自主トレを通じてプロ初の連投となるが「捕手を座らせるのは10日すぎ」とし、金の卵を大切に育てる方針だ。

 宜野座キャンプ初日に足を運んだファンは昨年の1・5倍増の3600人。藤浪は「高校では、もっと長い時間練習していたので、長いとは思いませんでしたが、内容の濃い練習はできたと思います。プロ野球選手になったんだ、とあらためて実感しました」と目を輝かせた。大きな期待の中で黄金ルーキーがプロでの第一歩を踏み出した。

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