和田 比叡山で始動「日本の誇り持って米国で戦う」

[ 2012年1月6日 06:00 ]

雪が舞う中、比叡山延暦寺に向かって黙々と山登りをする和田

 ソフトバンクからオリオールズ入りした和田毅投手(30)が「和の心」でメジャーに乗り込む。ソフトバンクの大場とともに5日、滋賀県大津市の比叡山で始動。「日本の文化や歴史をしっかり学び、日本の誇りを持って米国で戦う」という目的からメジャー1年目の出発点に定めた。

 心身ともに過酷な環境にさらした。まずはダッシュやスクワットも織り交ぜ1時間半の登山。大雪に見舞われ、滑る山道でのトレーニングは「過去に経験はない」と振り返った。登頂後は和尚から延暦寺の堂塔の説明を受けた後、約1時間の座禅を行い「本当に心が洗われた。今までは(日本の9年を含め)10年目の気持ちでやろうと思っていたが、プロ1年目の気持ちにさせてもらった」と初心を取り戻した。

 単なる思いつきではない。早大時代から一緒に歩んできた土橋恵秀個人トレーナー兼マネジャーは、昨年10月から座禅の練習をしてきたと明かし「着物もそうですが、座禅は自然といい姿勢がつくれる。このバランスはプレーでも生かせると思う」と説明した。この周到な準備と土橋氏との二人三脚こそが、大リーガー・和田を生んだ。

 6日から、例年通り行う宮崎での練習は、事前に連絡してきていたダルビッシュと「合体」する可能性もある。当面の目標は「ローテーションを1年間守る」こと。しかし、その先には「自分が柱になれるような投球ができれば当然、チームとして上にいける」と、エースとして引っ張る姿を思い描いている。4年連続地区最下位に沈んでいるチームの救世主になるべく、和田は「日本の誇り、日本の精神を米国の地でぶつけたい」と力強く語った。

 ▽比叡山延暦寺 滋賀県大津市西部と京都府京都市北東部にまたがる山で、仏教天台宗の総本山。伝教大師最澄が延暦7年(788年)に創建。東塔、西塔、根本中堂など多くの堂塔があるが、「延暦寺」という寺はなく、山全体が延暦寺を表す。1571年に織田信長に焼き討ちされ、豊臣秀吉らにより再興。1994年、世界文化遺産に認定された。

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