頑張れ東北!ダル“熟考”の義援金5000万円

[ 2011年3月18日 06:00 ]

新千歳空港に到着したダルビッシュ

 日本ハムのダルビッシュ有投手(24)が17日、東日本大震災による被災地への義援金として日本赤十字社を通じて5000万円を寄付することを発表した。

 東北時代の高校3年間を過ごした第2の故郷・仙台市も大きな被害に遭っただけに、これまでも開幕日の延期を訴えてきた。この日、東京から札幌へ移動した右腕は1日も早い復興を願い、破格の金額を寄付することを決断した。

 被災者にとって今1番必要なものはなんだろうか。これまで自問自答してきたダルビッシュが一つの答えを出した。困った人たちを支援するのにお金だけが全てではない。物資の援助も検討した。それでも11日に突如起こった未曽有の大地震から6日、熟考を重ねてきた末に5000万円を寄付する結論にたどり着いた。

 「被害を受けた方々に何ができるかを考えた結果、まず義援金を寄付させていただくことを決めました。お一人でも多くの方が助かり、少しでも早く復興することを願っています。被災された方々、非常につらい状況だと思いますが、頑張ってください」。球団を通じてのコメントにはダルビッシュの苦悩がにじみ出ていた。

 今季年俸5億円を稼ぐスーパースターとはいえども、野球界全体を見渡しても破格の金額。それでもダルビッシュにとっては人ごとではなかった。被害に遭った仙台は、4度甲子園に出場した東北時代を過ごした第2の故郷なのだ。高校時代の恩師や友人も数多く、音信不通で安否の分からない知人も数多い。

 これまでも自身のツイッターで約24万人のフォロワーから得た有益な情報を積極的に拡散してきた。少しでも困っている人たちの役に立てればとの思いからだった。3・25開幕日の延期も何度となく強く主張してきた。「野球人であるが人間でもある」。震災直後に発したダルビッシュの言葉は本音だった。

 もちろん、プロ野球選手としてどんな状況でもマウンドに上がる覚悟はできている。ただ、球界全体で最善の方法を模索してほしかったからこその提言だった。この日はチーム全体で羽田から札幌へ移動した。「(開幕の日程は)決まったことについては別に僕が話すことはありません」。今は目の前のことにベストを尽くす。被災者の支援だけでなく、野球でも…。これがダルビッシュの誓いだった。

 ◆主な義援金活動

 ☆野球 NPBとプロ野球12球団は15日に1億円の寄付を決定。球団でも巨人、阪神、選手会としてはヤクルト、ロッテ、中日、阪神などが義援金を送ることを表明している。また個人では阪神・城島、金本、オリックス・朴賛浩(パクチャンホ)の1000万円をはじめ、ヤクルト・宮本、中日・谷繁、ロッテ・渡辺俊ら多数。西武は選手が所沢駅で募金活動。ソフトバンク、日本ハムもオープン戦の収益を義援金として送ることを発表した。

 ☆大リーグ ドジャースの黒田は5万ドル(約395万円)を寄付し、ド軍もドジャースタジアムで募金を開始。その他の球団ではヤンキースが10万ドル(約790万円)を赤十字社などを通じて寄付。レッドソックスも松坂ら日本人選手が自ら募金箱を持つなどして義援金を集めている。

 ☆サッカー Jリーグは15日の理事会で5000万円を送ることを決定。また、日本サッカー協会は16日に義援金受付口座を開設。

 ☆相撲 日本相撲協会は17日に臨時理事会を開き、日本赤十字社を通して5000万円を送ることを決定。

 ☆その他 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井会長兼社長は個人として10億円に加え、グループ会社などから4億円を寄付。アイドルグループのAKB48も5億円の義援金を表明。

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